北区で景色のいい場所を探すと、飛鳥山公園や旧古河庭園など有名な場所がすぐに出てきます。でも「もう何度も行ったことがある」という人にとっては、定番スポットを並べただけでは少し物足りないですよね。
地域情報メディア『東京きたくりっぷ』のエリア担当ライター、はやとーさんです。北区を歩いていて面白いと感じるのが、同じ場所でも立つ位置や歩く方向を変えるだけで景色の印象がかなり変わることです。
この記事では、飛鳥山公園、旧古河庭園、名主の滝公園という北区の定番3か所を、「有名なものを見る」だけではない視点で歩いてみます。どこに立つと景色が変わるのか、なぜそこから見ると面白いのか、周辺まで含めてどう回ると楽しめるのかまで掘り下げて紹介します。
北区の景色は「高低差」に注目すると面白い
今回紹介する3か所には、一つ共通点があります。それは高低差を利用した景色が楽しめることです。
飛鳥山は名前の通り高台になっていて、園内から鉄道を見下ろせる場所があります。旧古河庭園は、小高い場所に洋館、その下の斜面に洋風庭園、さらに低い場所に日本庭園が配置されています。
名主の滝公園も斜面を利用して滝や池、木々を配置した回遊式の庭園です。
つまり3か所ともただ平らな公園を歩くのとは違い、上から見る、下へ降りる、木々の間を抜けるといった動きによって景色が変化していきます。

「何があるか」だけでなく「どこから見るか」を意識すると、行ったことのある場所でもかなり印象が変わります
- 飛鳥山公園
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高台から電車や町を見る「開けた景色」と、旧渋沢庭園の「囲まれた景色」の違いを楽しむ。
- 旧古河庭園
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高い場所にある洋館から低地の日本庭園へ降りながら、景色が洋から和へ変わっていく過程を見る。
- 名主の滝公園
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斜面や池、木々によってつくられた奥行きを見る。2026年現在は滝が停止しているため注意が必要。
飛鳥山公園は桜より先に「展望ひろば」へ行ってみる
飛鳥山公園といえば、やはり最初に思い浮かぶのは桜です。園内には遊具や博物館もあり、子どもと遊ぶ公園という印象を持っている人も多いと思います。
でも景色を目的に歩くなら、一度展望ひろばの高台を目指してみてください。
飛鳥山公園の東側にはJRの線路が通っていて、京浜東北線だけでなく、上野東京ラインや湘南新宿ライン、新幹線など多くの列車を見ることができます。園内の展望ひろばや飛鳥の小径など、見る位置によって列車との距離感も変わります。
ここで面白いのは、単に「電車が見える」ということだけではありません。
公園の木々の向こうを次々と列車が走り、そのさらに向こうには王子の町があります。自然のある公園と、大きな鉄道が集中する都市の風景が一つに重なるのが、飛鳥山らしい眺めです。
同じ電車を見るなら少し位置を変えてみる
鉄道を見る場所としては一か所だけに立つより、少し歩きながら見比べる方が楽しめます。
- 展望ひろばでは高い位置から線路全体を見る
- 飛鳥の小径では列車との距離を近く感じる
- 王子駅側へ降りながら公園の高低差を感じる
同じ飛鳥山でも、広く見渡す場所と線路に近い場所では景色がまったく違います。
子どもと一緒なら「次は何色の電車が来るかな」と眺めるだけでも楽しめますし、大人なら高台に公園が残り、そのすぐ下をこれだけ多くの鉄道が走っている王子の地形そのものを見るのも面白いと思います。
飛鳥山のもう一つの景色は旧渋沢庭園にある
展望ひろばが「外へ開いた景色」だとすると、飛鳥山公園の中でもまったく反対の雰囲気を持っているのが旧渋沢庭園です。
ここには渋沢栄一にゆかりのある晩香廬(ばんこうろ)と青淵文庫(せいえんぶんこ)という2棟の大正期の建築が残っています。
晩香廬は1917年に完成した洋風茶室で、渋沢栄一の喜寿を祝って贈られた建物です。一方、青淵文庫は1925年に竣工し、渋沢家の家紋をもとにした装飾タイルやステンドグラスが使われています。
ここで見てほしいのは、建物だけを真正面から見る景色ではありません。
少し離れて、庭の木々と建物を一緒に見るのがおすすめです。
先ほどまで電車が行き交う景色を見ていたのに、少し歩いただけで大正時代の建物と庭が静かに残る空間へ変わります。この振れ幅こそ、飛鳥山公園を景色として楽しむ面白さだと思います。
青淵文庫は窓まわりまで見てみたい
青淵文庫を見るときは建物全体だけでなく、窓や外壁の細かな装飾にも目を向けてみてください。
渋沢家の家紋「丸に違い柏」をもとにしたデザインが装飾タイルやステンドグラスに取り入れられていて、遠くから眺めたときと近づいたときで印象が変わります。
景勝地というと遠くまで見渡せる場所を想像しがちですが、こうした建物・木・庭の組み合わせを切り取る景色も北区では楽しめます。
旧渋沢庭園はいつでも入れるわけではないので注意
飛鳥山公園自体は終日利用できますが、旧渋沢庭園には開放時間があります。
- 3月1日〜11月30日:9時〜16時30分
- 12月1日〜2月末:9時〜16時
- 渋沢史料館の休館日は旧渋沢庭園も閉鎖
特に夕方に飛鳥山へ行く場合、「公園は入れるから旧渋沢庭園も見られる」と思って向かうと閉まっている可能性があります。
晩香廬・青淵文庫の内部公開については渋沢史料館の開館日や公開状況に合わせて行われます。晩香廬へ入る場合は文化財保護のため靴下の着用も必要です。
外観だけを見るのか、内部まで見学するのかで訪れる時間を決めておくと回りやすくなります。
旧古河庭園は「洋館を見る場所」で終わらせない
旧古河庭園に行くと、最初に目を引くのは重厚な洋館とバラ園です。ここで写真を撮って満足して帰ってしまう人もいるかもしれません。
でも旧古河庭園の景色をしっかり味わうなら、洋館から日本庭園まで一番下まで歩いてみることをおすすめします。
旧古河庭園は武蔵野台地の斜面と低地を利用し、小高い場所に洋館、斜面に洋風庭園、低い場所に日本庭園が配置されています。
そのため、園内を歩くだけで景色が少しずつ変わっていきます。
まずは小高い場所から洋館と左右対称に整えられた洋風庭園を眺めます。
木々が増え、先ほどまで見えていた洋館の存在感が少しずつ薄れていきます。
心字池や石組、灯籠などが現れ、上の洋風庭園とは別の場所に来たような景色に変わります。
「洋館と日本庭園の両方がある」という説明だけでなく、その間を自分の足で移動してみると、なぜこの庭園が面白いのかが分かりやすくなります。
旧古河庭園で見落としたくないのが「見晴台」
日本庭園まで降りたら、今回ぜひ探してほしいのが見晴台です。
旧古河庭園の案内図にも記載されている場所ですが、洋館やバラ園ほど目立つスポットではありません。
ここから見ると、心字池周辺の石組や雪見燈籠、木々が一つの景色として重なって見えてきます。
特に注目したいのが雪見燈籠までを含めた眺めです。旧古河庭園の公式情報でも、紅葉時期には「見晴台から雪見燈籠への眺望」が見どころとして紹介されています。
池のすぐそばから見るのと、少し高い位置から見るのとでは景色のまとまり方が変わります。



日本庭園に着いたら、池の周りだけ歩いて帰らず「見晴台」の表示を探してみてください
枯滝は「水の流れていない滝」ではない
旧古河庭園を歩いていると「枯滝」という場所があります。
名前だけを見ると「昔は滝だったけれど、今は水が止まっているのかな」と思いそうですが、枯滝は石を組み、水を使わずに滝の流れを表現する庭園の構成です。
水そのものを見るのではなく、石の置き方から「ここを水が流れているように見えるか」と想像してみると、日本庭園の見方が少し変わります。
旧古河庭園には実際に水が流れる大滝もあるので、水のある滝と、石で流れを表現した枯滝を見比べるのも面白い歩き方です。
心字池では「何を見るか」を決めて一周してみる
日本庭園の中心にある心字池は、「心」の字をかたどって造られた池です。
池の周囲をなんとなく一周するだけでも気持ちのいい場所ですが、見るものを一つ決めて歩くと景色の変化が分かりやすくなります。
- 雪見燈籠がどの角度から一番きれいに見えるか探す
- 池に映る木々を見ながら歩く
- 大滝の位置を変えて眺める
- 高い位置の見晴台と池の近くからの景色を比べる
一つの庭園の中でも、立つ位置が数メートル変わるだけで石や木の重なり方が変わるのが分かります。
旧古河庭園は「洋館とバラを撮影して終わり」にするより、こうして日本庭園の奥まで歩いた方が景色の面白さを感じられる場所です。
名主の滝公園について
名主の滝公園については、2026年現在の状況を先に知っておく必要があります。
名主の滝には、男滝、女滝、独鈷の滝、湧玉の滝という4つの滝があります。中でも男滝は約8メートルの落差があり、かつて王子周辺にあった「王子七滝」のうち、現在まで残る名主の滝を代表する存在です。
ただし、近年実際に稼働していたのは男滝のみでした。
さらに現在は再生整備工事が行われているため、2025年8月4日から2028年3月末まで男滝も停止しています。
つまり2026年現在、「4つの滝を巡って見比べる場所」として訪れることはできません。
園内の散策自体はできますが、工事に伴って散策できる区域も一部制限されています。
2026年に行くならここに注意
- 現在は滝を見ることができない
- 工事により入れない区域がある
- 茶室も再整備の対象になっている
- 工事の状況は訪問前に北区公式サイトで確認する
それでも名主の滝公園を見るなら「斜面」に注目
では滝が止まっている今、名主の滝公園へ行く意味がないのかというと、そうとも限りません。
この公園の特徴は滝だけではなく、斜面そのものを利用してつくられた庭園にあります。
名主の滝公園は、ケヤキやエノキ、シイなどの木々と池、斜面を組み合わせた回遊式庭園です。園内にはヤマモミジも多く植えられています。
道を歩いていると、平らな場所から急に斜面が現れたり、木々に囲まれて先が見えなくなったりします。広い視界を楽しむ飛鳥山とは正反対で、見える範囲が絞られることで奥行きを感じる景色です。
滝が動いているとどうしても水に目が向きますが、現在のような時期だからこそ「なぜここに滝がつくられたのか」と地形を見ながら歩いてみるのも一つの楽しみ方だと思います。
名主の滝はもともと個人の庭から始まった
名主の滝公園を歩くなら、歴史を少しだけ知っておくと景色の見え方も変わります。
名主の滝は、江戸時代の安政年間に王子村の名主だった畑野孫八が自邸に開いたのが始まりとされています。
その後、明治時代に庭園として整えられ、戦災などを経て現在の公園へとつながっています。
今は公共の公園なので忘れそうになりますが、もともとは個人の庭としてつくられた場所です。
そう思って歩くと、池や斜面、木々の配置も「自然がそのまま残っている」のではなく、自然らしく見せるためにつくられた景色として見ることができます。
今、水の景色を見たいなら音無親水公園へ
名主の滝公園の滝が停止している今、王子周辺で水辺の景色も楽しみたいなら、音無親水公園を組み合わせるのがおすすめです。
音無親水公園は石神井川の旧流路を利用して整備された公園で、日本の都市公園100選にも選ばれています。
王子駅のすぐそばなのに、階段を降りると駅前とは目線の高さが変わります。
ここでもポイントになるのは高低差です。
上を走る道路や橋を見上げながら水辺を歩くと、「駅前の町」と「川沿いの空間」が上下に重なります。広々とした自然公園ではなく、都市の中に川の記憶が残っている景色として見ると面白い場所です。
公園自体は終日利用できますが、親水施設区域は利用時間が設定されています。水辺を目的に訪れる場合は時間も確認しておきましょう。
音無親水公園では橋を「下から」見てみる
音無親水公園で一度試してほしいのが、橋を景色の一部として見ることです。
普段は橋の上を歩いて通り過ぎますが、公園側へ降りると橋を下から見上げる形になります。
木々や水の流れの上に大きな橋が重なることで、自然だけの景色とは違う王子らしい風景になります。
飛鳥山では「高い場所から町を見る」、音無親水公園では「低い場所から町を見上げる」。この2つを続けて歩くと、同じ王子駅周辺でもかなり違った景色を味わえます。
王子神社では大イチョウを主役にしてみる
音無親水公園からもう少し歩くなら、王子神社にも立ち寄れます。
ここでは遠くの景色を見るというより、境内にある東京都指定天然記念物の大イチョウに注目してみてください。
大きな木は近くまで行くと全体が入りきらないため、少し離れた場所から幹と枝の広がりを眺める方が大きさを感じやすくなります。
紅葉シーズンだけでなく、葉が青い時期や葉を落とした冬も見え方が変わります。「景色=遠くを見るもの」と考えず、一つの大木を景色として眺めてみるのもいいですね。
3か所の景色はそれぞれ楽しみ方が違う
ここまで紹介した3か所は、同じ「景色のいい場所」でも楽しみ方がかなり違います。
| 場所 | 注目したい景色 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 飛鳥山公園 | 高台・鉄道・歴史的建築 | 展望ひろばと旧渋沢庭園の雰囲気の違い |
| 旧古河庭園 | 洋館・斜面・日本庭園 | 高い場所から低地へ移る景色の変化 |
| 名主の滝公園 | 斜面・池・木々 | 滝ではなく地形や庭園の奥行きに注目 |
とにかく広い景色が見たいなら飛鳥山、庭園の構成までじっくり見たいなら旧古河庭園、木々の中を歩く感覚を楽しみたいなら名主の滝公園という選び方もできます。
写真を撮るなら「景色だけ」を撮らない
せっかく景色を見に行くなら、写真にも残したくなりますよね。
そんなときは、きれいなものだけを画面いっぱいに入れるより、手前に何か一つ入れてみると場所の雰囲気が伝わりやすくなります。
- 飛鳥山なら手前に木を入れて、その奥に電車を入れる
- 旧古河庭園なら灯籠や石を手前にして池の奥行きを出す
- 名主の滝公園なら木々の間から斜面や池を見る
- 音無親水公園なら水辺と橋を一緒に入れる
「何を撮った写真なのか」だけでなく、「その場所に立ったときどう見えたのか」が残る写真になります。
春だけでなく季節を変えて歩いてみる
北区の景色というと桜の季節が注目されますが、今回紹介した場所は季節を変えて訪れるのもおすすめです。
春
飛鳥山は桜で華やかになります。人が多い時期だからこそ、旧渋沢庭園まで歩いて雰囲気の違いを感じてみるのも面白いです。
初夏から夏
旧古河庭園では新緑によって日本庭園の奥行きを感じやすくなります。木陰の多い場所では、葉の重なりそのものも景色になります。
秋
旧古河庭園の見晴台周辺や日本庭園は紅葉を見る場所として楽しめます。名主の滝公園にもヤマモミジが多くありますが、工事中のため立入区域については事前確認が必要です。
冬
葉を落とす木が増えると、春や夏には隠れていた建物や枝の形が見えやすくなります。青淵文庫や晩香廬など、建築をじっくり見るなら季節を変えて訪れてみるのもいいですね。
短時間なら王子駅周辺だけでも十分楽しめる
全部を一日で回る必要はありません。時間があまりない日は、王子駅周辺だけに絞るのもおすすめです。
展望ひろばから鉄道を眺め、その後に旧渋沢庭園へ。
高台から降り、今度は低い位置から橋や町を見上げます。
境内の大イチョウを見ながら少し休憩。
工事状況を確認したうえで、斜面と木々のある庭園を歩きます。
この順番なら「高い場所から見る」「低い場所から見上げる」「大きな木を見る」「木々の中を歩く」と景色の種類が次々に変わります。
半日あるなら旧古河庭園から王子方面へ
もう少し時間があるなら、旧古河庭園からスタートして王子方面へ移動する流れも考えられます。
旧古河庭園では洋館から日本庭園までしっかり歩き、見晴台と心字池まで見る。そのあと飛鳥山公園へ移動し、旧渋沢庭園と展望ひろばへ。さらに時間があれば音無親水公園や名主の滝公園まで足を延ばします。
一日で有名スポットをいくつ回ったかではなく、一つの場所で少し遠回りしてみるくらいの方が、今回のテーマには合っています。
歩きやすさは3か所でかなり違う
景色を楽しむためには、移動のしやすさも大切です。
| 場所 | 最寄り | 歩くときの特徴 |
|---|---|---|
| 飛鳥山公園 | 王子駅・飛鳥山停留場 | 高低差あり。園内は広く見る場所によって移動が必要 |
| 旧古河庭園 | 上中里駅・西ケ原駅 | 日本庭園へ向かって坂や階段を歩く |
| 名主の滝公園 | 王子駅 | 斜面や段差あり。現在は工事による散策区域の制限あり |
ベビーカーや車いすを利用する場合、通常の徒歩ルートと同じように回れない場所もあります。旧古河庭園には車いす利用ルートも案内されているので、事前に園内マップを確認しておくと安心です。
2026年に訪れる前に確認したい最新情報
景色を目当てに出かける場合、現地に着いてから「入れなかった」「見たかったものが工事中だった」となるのは避けたいですよね。
- 旧渋沢庭園
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渋沢史料館の休館日は庭園も閉鎖。晩香廬・青淵文庫の内部公開状況も確認しておきましょう。
- 旧古河庭園
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開園は9時〜17時、最終入園は16時30分。一般入園料は150円です。洋館の公開条件は庭園とは別なので注意してください。
- 名主の滝公園
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2028年3月末まで滝が停止予定。園内も工事により散策できる区域が縮小しています。
- 音無親水公園
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公園は終日利用できますが、親水施設区域は9時〜16時です。
イベントや工事によって内容が変わる場合もあるため、お出かけ前にはそれぞれの公式サイトで最新情報を確認してください。
さいごに
飛鳥山公園なら桜だけでなく展望ひろばと旧渋沢庭園へ。旧古河庭園なら洋館とバラだけで帰らず、見晴台から日本庭園を見下ろす。名主の滝公園なら、現在は滝が止まっていることを知ったうえで斜面や木々のつくる奥行きを見てみる。
有名な場所でも、みんなと同じものだけを見て帰らなければ景色の楽しみ方はかなり変わります。
私も何度も通った場所で「こんなふうに見える場所があったんだ」と気づくと、遠くまで出かけなくても少し得したような気持ちになります。
次に北区を歩くときは、いつもの場所で一つだけ道を変えたり、少し高いところへ上がったり、いつも素通りする案内板の先まで歩いてみてください。
今まで見えていなかった北区の景色が、意外とすぐ近くに見つかるかもしれません。













