夏の夕方、子どもたちから「花火やりたい!」と言われて困るのが場所探しですよね。マンションのベランダでは難しいし、公園なら広いからできそう。でも「火気禁止」と書かれている公園もあり、結局どこへ行けばいいのか分かりにくいところです。
地域情報メディア『東京きたくりっぷ』でエリア担当ライターをしている、はやとーさんです。子どもと花火をするときは、花火そのものより「ここで本当にやっていいのかな」と場所のほうが気になってしまいます。
そこで今回は北区の2026年最新ルールをもとに、公園でできる花火の種類、場所の選び方、飛鳥山公園・清水坂公園・赤羽自然観察公園を実際の条件に当てはめた場合の違い、さらに荒川河川敷とのルールの違いまで整理します。
まず結論 北区の公園では条件を守れば手持ち花火ができる
北区の公式案内では、公園・児童遊園での火気使用は原則禁止です。ただし例外として、一定のルールを守れば「手持ち花火のみ」利用できます。
ここで大事なのは「北区の公園ならどこでも、どこにでも花火を置いて始めていい」という意味ではないことです。
- 夜間閉鎖される公園・区域ではできない
- 芝生や植栽の近くではできない
- 流れなどの公園施設を汚す場所ではできない
- 打ち上げ・爆竹・吹き上げタイプはできない
- 大人数で集まって行う利用ではない
つまり、「花火OKの公園を探す」というより「花火の条件を満たせる場所がその公園の中にあるか」を見るほうが正確です。
北区で使える花火・使えない花火を先に確認
スーパーやホームセンターで売られている花火セットには、種類の違う花火が一緒に入っていることがあります。
| 花火の種類 | 北区立公園 | 考え方 |
|---|---|---|
| 一般的な手持ち花火 | ○ | ルールを守れば利用可能 |
| 線香花火 | ○ | 手持ち花火として利用 |
| 吹き上げ花火 | × | 火花や煙が広がるため不可 |
| 打ち上げ花火 | × | 使用不可 |
| 爆竹 | × | 大きな音が出るため不可 |
「子ども向け花火セットだから全部大丈夫」と考えず、中身を一度見ておくと安心です。

わが家なら最初から手持ち花火だけのセットを選びます
公園を選ぶときは「広さ」より地面を見る
公園選びで一番勘違いしやすいのが「広い公園なら大丈夫」という考え方です。
実際には、広い公園ほど芝生広場や樹木、花壇が多いことがあります。北区は芝生広場や植栽地など、火が燃え移る可能性のある場所を避けるよう案内しています。
そのため現地では、公園全体を見るより花火をする数メートル四方を確認します。
- 地面が土や舗装などで、周囲に枯れ草がない
- 頭上やすぐ横に枝が張り出していない
- 花壇や植込みから距離を取れる
- 遊具や砂場、水遊び施設の近くではない
- ほかの利用者が通り抜ける場所ではない
- 煙が住宅の方向へ流れていない
この条件を満たす場所が見つからなければ、その日はその公園ではやらない。これくらいの判断でちょうどよいと思います。
飛鳥山公園は花火の候補になる?
王子駅すぐの飛鳥山公園は、北区の公式案内では終日開放です。一部に閉鎖区域がありますが、公園そのものが夕方に閉園するわけではありません。
飛鳥山公園は終日開放のため、北区のルールを守り、園内で条件を満たす場所を選べば手持ち花火を利用できます。
ただし飛鳥山には芝生、桜をはじめとする多くの樹木、遊具広場、水遊び施設などがあります。どこでもできるわけではありません。
- 飛鳥山公園で見るポイント
-
芝生・植栽・遊具・水遊び施設から離れた場所が確保できるかを現地で確認します。入口や園内の掲示に臨時の注意事項が出ていないかも見てください。
「飛鳥山公園ならどこでも花火OK」と考えるのではなく、芝生や植栽、遊具、水遊び施設などを避け、北区の条件を満たす場所で手持ち花火を利用するのが正確です。
飛鳥山公園管理事務所:03-5980-9210
清水坂公園は場所選びが少し難しい
清水坂公園も北区の公式案内では終日開放されています。そのため「閉園時間に間に合わない」という問題はありません。
一方、清水坂公園には約68種360本の樹木があり、園内には全長約150メートルの流れもあります。
北区の花火ルールでは植栽地を避けること、流れ施設など公園施設を汚す恐れのある使い方をしないことが求められています。
そのため清水坂公園は、単純に「広いから花火向き」とは言いにくい公園です。



緑が多くて素敵な公園だからこそ、花火では場所選びが重要になります
現地で条件に合う場所が分からなければ、清水坂公園管理事務所へ確認してから利用するほうが安心です。
清水坂公園管理事務所:03-5948-4738(8:30~17:15)
赤羽自然観察公園は手持ち花火の候補から外す
今回、特に注意したいのが赤羽自然観察公園です。
赤羽自然観察公園は4月~9月でも開園時間が8:00~18:00。入園できるのは閉園30分前までです。
真夏は18時でもまだかなり明るいため、「暗くなってから子どもと花火」という使い方には向きません。
さらに自然の回復や自然とのふれあいをテーマにした公園で、自然保護区域や湿地、池、森などがあります。
赤羽自然観察公園では、炊事棟以外での火気使用が禁止されています。炊事棟も予約して利用するバーベキュー用施設のため、家庭用の手持ち花火をする場所としては候補から外しておくのがよいでしょう。
そのためこの記事では、赤羽自然観察公園は手持ち花火の候補から外すことをおすすめします。
3公園を比べるとこうなる
| 公園 | 夏の利用時間 | 花火の考え方 |
|---|---|---|
| 飛鳥山公園 | 終日開放 一部閉鎖区域あり | ○ 北区のルールを守り、条件を満たす場所なら手持ち花火を利用できる |
| 清水坂公園 | 終日開放 | △ 樹木や流れが多いため場所選びが重要 |
| 赤羽自然観察公園 | 4~9月は18時閉園 | × 炊事棟以外は火気使用禁止。手持ち花火の候補から外す |
この違いまで見ておくと、「有名で広い公園を選ぶ」のではなく、自分たちの予定に合った場所を考えやすくなります。
実は荒川河川敷は公園とはルールが違う
赤羽や岩淵周辺なら、荒川河川敷で花火を考える方もいると思います。
ここで注意したいのが、北区立公園のルールと荒川河川敷のルールは別ということです。
荒川下流河川事務所の利用ルールでは、22時から翌朝6時までの花火は禁止されています。
一方、2026年6月に更新された荒川下流河川事務所のFAQでは、それ以外の時間帯について花火は原則自由利用とされています。家族や友人など少人数で個人的に花火をする場合は、河川管理者への届出も必要ありません。
ただし、ここには大きな落とし穴があります。
河川敷にある公園・運動場・バーベキュー場などは、河川敷であってもその施設の管理者のルールが優先されます。
つまり「荒川河川敷に着いたから、どこでも花火ができる」というわけではありません。
野球場やサッカー場、公園などとして整備されている場所に入ったら、そこはまず施設側のルールを確認します。
荒川河川敷で場所を探すならここを見る
国土交通省は、具体的に「この地点なら花火をしてよい」と場所を指定してくれるわけではありません。利用者自身が適切な場所を選ぶ必要があります。
- 枯れ草の近くではない
- 施設として管理されている区域ではないか確認する
- ランナーや自転車の通行を妨げない
- 近くに人がいない
- 住宅側へ煙が流れていない
- 水を用意する
- 花火のごみをすべて持ち帰る
特に夏の河川敷は草が伸びている場所もあります。地面が広く見えても、乾いた草が周囲にある場所ではやらない判断が必要です。
公園に着いたら30秒で確認したい5項目
事前に調べても、当日の公園の様子までは分かりません。現地では次の順番で見ると判断しやすくなります。
花火や火気に関する臨時の注意書きが出ていないか確認します。
芝生、枯れ草、植込みの近くなら別の場所を探します。
遊具、ベンチ、砂場、水遊び施設などから離れているか確認します。
自転車や子どもが頻繁に通る場所なら避けます。
煙が住宅やほかの利用者へ向かう日は、場所を変えるか花火自体をやめます。
「何時まで?」は公園と河川敷で違う
時間についても混同しやすいところです。
荒川下流河川敷には22時から翌朝6時まで花火禁止という明確な時間ルールがあります。
一方、北区立公園の花火案内には「○時まで」という一律の終了時刻は掲載されていません。ただし北区の公園利用ルールでは、夜遅くや明け方に騒いだり談笑したりしないよう求めています。
だからといって「22時までなら公園でも大丈夫」という意味ではありません。
住宅に囲まれた公園では、まだ時計が早い時間でも子どもの声や花火の煙が迷惑になることがあります。わが家なら暗くなったら短時間だけ楽しみ、遅い時間まで続けない予定にします。
子どもとの花火で持っていきたいもの
花火だけ持って出てしまうと、現地で困ります。最低限まとめて持っていきたいのは次のものです。
- 手持ち花火
- 水を入れたバケツ
- 着火用の道具
- 使用済み花火を入れる袋
- 飲み物
- 暗い場所なら懐中電灯
北区も水を入れたバケツの用意を明記しています。「公園に水道があるから大丈夫」ではなく、花火を始める前にすぐ消火できる状態を作っておくのがポイントです。
終わった花火はその場ですぐ水へ
子どもと花火をすると、終わった花火を地面に置きたくなりますが、まだ熱が残っています。
使い終わったものはその都度水につけて、最後にまとめて持ち帰ります。火がつかなかった花火や途中で消えたものも、再び顔を近づけたりせず、大人が扱うようにしたいところです。
帰る前には花火をした場所だけでなく、その周囲まで一周見ます。小さな燃えかすや包装の切れ端まで拾えば、翌朝の公園にも何も残りません。
管理事務所に電話するならこう聞けば早い
北区の公式ルール上、すべての公園について事前の電話確認が必要とされているわけではありません。
ただ、初めて行く公園や、園内のどこでできるのか判断できないときは問い合わせるのが確実です。
「家族4人で手持ち花火をしたいのですが、この公園で利用できる場所はありますか。利用できない区域や時間があれば教えてください」
これだけ伝えれば、人数・花火の種類・場所・時間をまとめて確認できます。
北区道路公園課 公園係:03-3908-9275
公式情報はこの2種類を分けて確認
最後に、調べる場所も整理しておきます。
- 北区立公園・児童遊園 → 北区「公園での花火の使用について」
- 荒川河川敷 → 北区・国土交通省「荒川下流河川敷利用ルール」
北区の公園の花火ルールはこちら:公園での花火の使用について|東京都北区
荒川河川敷のルールはこちら:荒川下流河川敷利用ルール|東京都北区
さいごに
北区では、ルールを守れば公園・児童遊園で子どもと手持ち花火を楽しめます。ただし、公園ごとに個別の利用ルールが設けられている場合もあるため、現地の掲示や公式案内も確認しておきましょう。
「花火ができる公園」を一つ覚えるより、芝生や植栽から離れているか、夜間閉鎖されないか、公園独自の火気ルールがないかまで確認できるようにしておくと安心です。
子どもたちにとって、夏の夜に家族でやった花火は意外とずっと覚えているもの。たくさんやらなくても、数本の線香花火や手持ち花火を一緒に楽しむだけで「今年の夏に花火やったね」という思い出になります。
水を入れたバケツとごみ袋を持って、現地の掲示をひとつ確認する。その小さな準備だけ忘れずに、北区の夏の夜を家族で楽しんでみてくださいね。













