【北区】自然に癒やされる場所|地元で見つけた緑と水辺

北区に長く住んでいると飛鳥山公園や音無親水公園、荒川河川敷などは一度くらい行ったことがある人も多いのではないでしょうか。

でも、少し疲れた日に欲しいのは「有名な公園」ではなく、人の少ない道を歩いたり、水辺をぼんやり眺めたりできる近所の小さな場所だったりします。

地域情報メディア『東京きたくりっぷ』でエリア担当ライターをしている、はやとーさんです。北区を歩いていると駅前や大きな道路から少し外れただけで、急に木が深くなったり、川の近くまで降りられたり、「ここだけ雰囲気が違うな」と感じる場所があります。

今回は飛鳥山公園などの定番はあえて外して北区に住んでいる人にこそ知ってほしい、緑や水辺にほっとできる場所を集めました。

大きなイベントがある場所でも、遠くから観光客が集まる場所でもありません。「今日は少し歩きたいな」という日に思い出してもらえたらうれしいです。

目次

北区の自然は「有名な公園の外側」にもある

北区で自然を探すとどうしても飛鳥山公園、赤羽自然観察公園、荒川といった大きな場所に目が向きます。

もちろんどこも魅力的ですが北区にはそれ以外にも、石神井川の昔の流れを残した緑地、野鳥のために守られている小さな森、廃線跡に木々が続く散歩道などがあります。こうした場所のよさは、「遊びに行くぞ」と予定を立てなくてもいいこと。

買い物の帰りに10分だけ寄ったり、朝少し早く家を出て歩いたり、考え事をしながらベンチに座ったりできます。

北区の日常の中にある自然を探すなら、大きさよりも「水の近さ」「木陰」「鳥の声」「坂や崖の地形」に注目してみると面白いですよ。

地元の人におすすめしたい北区の穴場5か所

場所こんな日におすすめ特徴
音無さくら緑地短い散歩で自然を感じたい旧河川・吊り橋・崖
音無もみじ緑地水辺でぼーっとしたいワンド・水鳥・川岸
十条野鳥の森緑地鳥の声を聞きながら歩きたい小さな森・野鳥
赤羽緑道公園長めにのんびり歩きたい廃線跡・並木・ベンチ
稲付公園木陰で静かに休みたい高台・大きな木・野鳥

音無さくら緑地|王子駅から少し歩くだけで景色が変わる

今回、一番「きたくりっぷらしい場所」として紹介したいのが音無さくら緑地です。王子といえば音無親水公園が有名ですが、そこだけで引き返してしまうのは少しもったいないところ。

石神井川沿いを少し上流側へ歩いていくと、王子駅前の整った親水公園とは雰囲気の違う緑地が現れます。

音無さくら緑地は石神井川の旧流路を利用して造られた場所です。きれいに造られた広場というより、自然の川岸や斜面が残っていて、古い地層を見ることもできます。

そして目を引くのが、緑地に架かる吊り橋。

住宅街のすぐ近くなのに、吊り橋を渡っていると少しだけ山の遊歩道を歩いているような気分になります。

ここでしてみたいこと

  • 吊り橋をゆっくり渡る
  • 川沿いの木々を眺める
  • 斜面の地形を見ながら歩く
  • 音無親水公園から続けて散歩する

桜だけでなく、ヒメシャラ、ヤブツバキ、ヤマモミジ、アジサイなどもあり、春だけの場所ではありません。

「王子には何度も行っている」という人にこそ、一度少し奥まで歩いてみてほしい場所です。

音無さくら緑地の公式情報はこちら

音無もみじ緑地|石神井川の水面近くまで降りてみる

「公園のベンチに座るより、水を眺めていたい」という人におすすめしたいのが、滝野川4丁目にある音無もみじ緑地です。

名前だけ聞くと小さな普通の緑地を想像しますが、実際には少し変わった造りになっています。護岸がすり鉢のようになっていて、石神井川の水面近くまで下りられるのが特徴です。

さらに川には「ワンド」と呼ばれる入り江のような部分が設けられています。川から魚が入り、繁殖できるようにつくられた場所で、水鳥も比較的近い位置から見ることができます。

同じ石神井川沿いでも上から川を眺めながら歩くのと、水面近くまで下りて見るのとでは印象がかなり違います。

流れる水を眺めたり、鳥を探したりしながら少し休むだけでも、街中を歩いているときとは違う時間になります。

行く前に知っておきたいこと

石神井川が増水しているときと夜間は立ち入ることができません。雨が続いた後などは無理に川岸へ降りず、安全を優先してください。

ベンチは11基、あずまやもあるので、「歩く」より「少し座っていたい」という日にも向いています。

音無もみじ緑地の公式情報はこちら

十条野鳥の森緑地|住宅街の中に残る小さなサンクチュアリ

十条周辺で自然を感じたいなら、覚えておきたいのが十条野鳥の森緑地です。

上十条1丁目にある小さな緑地で、広い芝生や大型遊具がある公園ではありません。

この場所が面白いのは地域の人たちが整備している庭園と、野鳥のためのサンクチュアリからできているところです。

奥には木々が鬱蒼と茂った区域がありますが、そこは人が入って遊ぶための場所ではなく、野鳥のために立ち入りが制限されています。

自然というと「中へ入って遊ぶ」ことを考えがちですが、ここでは少し離れたところから鳥の声を聞き、木の間に姿を探します。

それがこの緑地の面白いところ。

スマホを見ながら通り過ぎるのではなく、一度立ち止まって耳を澄ましてみると、思った以上にいろいろな音が聞こえてきます。

子供と行くなら

「何羽見つけられるかな?」と鳥を探したり、木の種類を見たりするだけでも小さな自然観察になります。遊具が目的ではない日に立ち寄ってみるのもよさそうです。

サクラ、ヤブツバキ、ヤマモミジ、キンモクセイなどもあり、季節によって景色が少しずつ変わります。

十条野鳥の森緑地の公式情報はこちら

赤羽緑道公園|実は「軍用貨物線の跡」を歩いている

赤羽駅周辺でのんびり歩きたいときは、赤羽自然観察公園へ直接向かうのではなく、赤羽緑道公園を通ってみてください。

赤羽駅西口方面から赤羽自然観察公園方面へ伸びる、細長い公園です。

何気なく歩くと「木の多い遊歩道」に見えるのですが、実はここ、廃線になった軍用貨物線の線路跡を利用して造られています。

その歴史を知ってから歩くと、細長く続く公園の形にも納得できます。赤羽保健所通りに架かる橋の欄干には、線路にちなんだ車輪のデザインも残されています。

サザンカ、ヤブツバキ、桜、ハナミズキ、モミジなど多くの木が植えられているため、緑道を歩いているだけでも季節の変化を感じられます。

そして意外とありがたいのが、休める場所が多いこと。公式情報ではベンチが51基あり、途中で座りながらゆっくり歩くことができます。

おすすめの歩き方

赤羽駅周辺から赤羽緑道公園へ入り、そのまま赤羽自然観察公園まで歩くコースがおすすめ。最初から自然観察公園だけを目的地にするより、「街から少しずつ緑が深くなっていく感じ」を楽しめます。

「今日は少し長めに歩きたい」という日に覚えておきたい散歩道です。

赤羽緑道公園の公式情報はこちら

稲付公園|何かをしなくてもいい静かな高台

今回紹介する中で、「ただ少し休みたい」という日に選びたいのが稲付公園です。赤羽西3丁目の高台にあり、北区観光ホームページでも「野鳥の声のこだまする静かな公園」と紹介されています。

春は桜、夏は茂った木々が日差しを遮り、季節によって雰囲気が変わります。派手な見どころがあるわけではありません。でも今回の記事では、むしろそこをおすすめしたいところ。

自然に癒やされたい日に必要なのは、必ずしも「見るもの」や「すること」ではありません。木陰に入って、ベンチに座って、少し鳥の声を聞いて帰る。それだけでもいいのだと思います。

園内にはあずまや1基、ベンチ33基があります。散歩の途中に立ち寄って休む場所としても使いやすそうです。

稲付公園の公式情報はこちら

有名な場所より「家から近い落ち着ける場所」を一つ見つける

自然に触れて気分転換したいと思っても、毎回遠くへ出かけるのは大変です。

だからこそ、北区に住んでいる人には「自分の家から歩いて行ける、少し落ち着ける場所」を一つ見つけてほしいと思います。

例えば、

  • 水を見たい日は音無もみじ緑地
  • ちょっと冒険気分で歩くなら音無さくら緑地
  • 鳥の声を聞きたいなら十条野鳥の森緑地
  • 歩きながら頭を整理したいなら赤羽緑道公園
  • ただ木陰で休みたいなら稲付公園

というように、その日の気分で場所を変えてみるのもいいですね。

自然の中では「何もしない」時間をつくってみる

10分だけ木の下にいる。川を見る。鳥の声を聞く。少し深く息をして帰る。そんな過ごし方でも十分です。

特に普段、仕事や家事、スマートフォンなどで次々と情報が入ってくる生活をしていると、何も見なくていい時間は意外と少ないものです。

北区の小さな緑地は、わざわざ一日予定を空けなくてもそんな時間をつくれる場所だと思います。

夏に歩くなら時間帯にも注意

木が多い場所でも、真夏の日中はかなり暑くなります。暑い日が続く時期は、自然散歩だからと安心せず、朝や夕方など比較的気温の低い時間を選びましょう。

  • 飲み物を持っていく
  • 木陰のある場所を選ぶ
  • 無理に長く歩かない
  • 体調が悪い日は散歩をやめる
  • 雨の後は川の増水に注意する

「30分歩く」と決めるより、今日は10分だけ、とその日の体調に合わせるくらいがちょうどいいと思います。

さいごに

飛鳥山公園や荒川のような有名な場所だけが、北区の自然ではありません。石神井川沿いの小さな緑地、住宅街に残された野鳥の森、昔の線路跡につくられた緑道、高台の静かな公園。

いつも通っている道から一本入るだけで、「こんなところがあったんだ」と思える場所がまだ残っています。

観光名所をめぐるのではなく、自分の住んでいる街の中で落ち着ける場所を探す。それも北区を楽しむ一つの方法ではないでしょうか。

次の休日は、行ったことのない小さな緑地を一つだけ選んで歩いてみてください。普段見慣れた北区の景色が、少し違って見えるかもしれません。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「東京きたくりっぷ」はやとーさん

東京都北区在勤のはやとーさんです。地域情報メディア『東京きたくりっぷ』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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