子供が大きくなってくると、「そろそろ塾に通わせたほうがいいのかな」と考える時期がありますよね。でも実際に探し始めると、赤羽や王子だけでも塾がたくさんあり、集団と個別の違い、受験対策、月謝、帰宅時間まで比較することが多くて迷ってしまいます。
地域情報メディア『東京きたくりっぷ』でエリア担当ライターをしている、はやとーさんです。わが家も子供の塾を考えるとき、授業内容だけでなく、部活との両立や帰宅時間、季節講習を含めた費用まで家族で何度も話しました。
塾選びで大切なのは、有名な塾を選ぶことよりも「今の子供に何をしてほしいのか」を先に決めることです。この記事では北区で塾を探すときの考え方から、赤羽・王子・十条にあるタイプの違う3教室まで詳しく見ていきます。
北区で塾を探す前に「何のために通うか」を決める
塾探しというと、まず「どこの塾がいい?」と教室名から調べたくなります。でも実際には、この順番を逆にしたほうが選びやすくなります。
- 学校の授業についていきたい
- 苦手教科だけ立て直したい
- 定期テストの点数を上げたい
- 都立高校受験に備えたい
- 私立高校を目指したい
- 中学受験をしたい
- 家庭では勉強できないので学習する場所がほしい
これらは全部「塾に通う」という点では同じですが、必要な授業はかなり違います。
たとえば数学だけ苦手な中学生なら個別指導で週1回から始める方法があります。一方、中学受験なら算数・国語だけでなく理科・社会まで含めた受験用カリキュラムや模試が必要になり、通塾日数そのものが増えることがあります。
「塾に行かせたい」ではなく、「塾で何を解決したいか」まで言葉にしてから探す。ここが最初の分かれ目です。
中学生は「受験対策」と「定期テスト対策」を分けて考える
北区の中学生が高校受験を見据えて塾を探す場合、もう一つ確認したいのが「入試問題を解く力」と「学校の成績を取るための勉強」は同じではないということです。
受験対策では、入試問題の演習や志望校別の対策が中心になります。一方、定期テストでは学校で使っている教科書やワーク、授業の進度に合わせた学習が必要です。
そのため中学生なら、「高校受験に強いですか?」だけではなく、自分の通っている中学校の定期テスト対策をどこまでしてもらえるかも聞いてみてください。
王子教室の東京個別指導学院では、王子桜中学校、明桜中学校、十条富士見中学校、滝野川紅葉中学校など北区内の学校の指導実績が掲載されています。こうした「地域の学校をどのくらい見ているか」も、北区で塾を選ぶときの一つの材料になります。
集団指導が合う子 個別指導が合う子
集団と個別は「どちらのほうが成績が上がる」というものではありません。子供がどんな場面で勉強しやすいかで向き不向きがあります。
| 集団指導 | 個別指導 | |
|---|---|---|
| 授業 | クラスで同じ内容を進める | 本人に合わせて内容を組みやすい |
| ペース | 基本的に塾のカリキュラム | 理解度に合わせやすい |
| 質問 | 自分から聞く場面もある | 講師との距離が近い |
| 刺激 | 周囲の生徒と競いやすい | 自分の課題に集中しやすい |
| 予定 | 曜日・時間が決まっていることが多い | 曜日や時間を選べる場合が多い |
授業中に分からない問題があっても、その場では聞かずに帰ってしまうタイプなら、少人数や個別のほうが合う場合があります。
反対に、周囲が問題を解いていると「自分も負けたくない」と頑張れるタイプなら、集団授業が良い刺激になることもあります。
個別指導も「1対1」と「1対2」では授業が違う
さらに個別指導なら、先生1人に生徒1人なのか、先生1人に生徒2人なのかまで確認しておきたいところです。
1対1なら授業中ずっと先生が一人の生徒を見るため、質問が多い子や、つまずいている場所を細かく確認したい場合に向いています。
1対2では一人に説明している間、もう一人が問題演習をするという進め方が一般的です。「教えてもらう→自分で解く」を授業の中で繰り返せるところが特徴です。
同じ「個別指導」という名前でも中身は違います。パンフレットを見るときは「個別」という言葉だけで判断しないほうがよさそうです。
料金は月謝ではなく年間総額で比べる
塾選びでかなり大きいのが費用です。ただし、ホームページに書かれている月謝だけを比較すると、実際の負担が分かりにくいことがあります。
- 通常授業料
- 入会金
- 教材費
- 施設費・維持費
- 模試代
- 夏期講習
- 冬期講習
- 春期講習
- 受験学年の追加講座
特に中3や中学受験学年になると、通常授業以外の講座が増えることがあります。
説明会では「月謝はいくらですか?」だけではなく、「今の学年で1年間通った場合、季節講習や教材まで含めると総額はいくらくらいになりますか?」と聞くほうが比較しやすくなります。

わが家なら見積もりをもらってから家に持ち帰って比べます
季節講習は「何コマ必要か」まで聞いておく
個別指導では夏休み前の面談などで、「この単元も復習しましょう」「受験対策としてここも必要です」と講習の授業数を提案されることがあります。
ここで確認したいのは、講習を受けるか受けないかだけではありません。
「なぜこの回数が必要なのか」「減らした場合は何を優先するのか」まで聞いてみると、その塾が子供の課題をどのくらい具体的に見ているかも分かります。
自習室は「あるか」ではなく「使えるか」を見る
自習室完備と書かれている塾は多いですが、実際の使いやすさには差があります。
確認したいのは、授業がない日にも使えるのか、何時から何時まで使えるのか、満席になることがあるのか、自習中の質問ができるのかというところです。
家ではなかなか勉強が始められない子なら、週2回の授業よりも「学校帰りに毎日寄れる自習場所」があることのほうが大きな意味を持つ場合もあります。
中学生は帰宅時間まで実際に計算する
もう一つ、資料だけでは分かりにくいのが帰宅時間です。
たとえば授業が21時20分に終わる場合、そこから駅や自転車置き場へ移動し、家に着くのは22時近くなることもあります。
部活から帰宅して夕食を食べて塾へ行くのか、塾から帰って夕食を食べるのかでも生活リズムはかなり変わります。
体験授業の日は、できれば普段通う予定の時間帯を選び、帰り道まで一度親子で歩いてみると実際のイメージがつかみやすくなります。
栄光ゼミナール赤羽校は少人数の集団授業
赤羽で集団指導を検討するなら候補の一つになるのが、栄光ゼミナール赤羽校です。
- 対象:小学生・中学生
- 形式:10名前後の少人数グループ指導
- 目的:中学受験・高校受験など
- 住所:東京都北区赤羽1-6-7 JPT赤羽ビル5F
- 赤羽駅東口から徒歩約2分
大人数の一斉授業とは違い、10名前後の少人数クラスを特徴としているため、「個別までは必要ないけれど、大人数の授業で埋もれてしまうのは心配」という家庭は比較してみたいタイプです。
また中学受験と高校受験の両方に対応しています。小学生の場合は「学校の補習目的」なのか「中学受験をするのか」で選ぶコースが変わるので、同じ小学生でも内容を確認しておきたいところです。
こんな子は候補にしやすい:周囲の子と一緒に勉強するほうが頑張れる子、一定のペースで先へ進みたい子、受験を見据えて学習量を増やしたい子。
体験時に聞きたいこと:クラスの人数とレベル分け、宿題量、欠席した場合のフォロー、自習室の利用方法、現在の学校から通っている生徒がいるか。
公式サイト:栄光ゼミナール
東京個別指導学院 王子教室は部活との両立を考えやすい
王子駅周辺で個別指導を探すなら、東京個別指導学院 王子教室があります。
- 対象:小学1年生~高校3年生・既卒生など
- 形式:個別指導
- 週1回1科目から受講可能
- 当日授業前までの連絡で振替可能
- 自習スペースあり
- 王子駅から徒歩約5分
王子教室の通常時間割は17:30~18:40、18:50~20:00、20:10~21:20。部活をしている中学生なら、どの時間帯なら無理なく通えるか具体的に想像しやすいですね。
特徴的なのは、複数の講師の授業を体験したうえで相性の良い担当講師を選ぶ仕組みがあることです。個別指導は講師との相性が授業の受けやすさに直結しやすいため、この部分は体験時に確認しておきたいところです。
王子桜中、明桜中、十条富士見中、滝野川紅葉中など北区内の学校の指導実績も掲載されています。定期テスト目的なら、自分の学校のテスト範囲や教材にどのように対応するのか聞いてみるとよいでしょう。
こんな子は候補にしやすい:分からない場所まで戻って勉強したい子、部活や習い事で曜日を固定しにくい子、先生との相性を重視したい子。
体験時に聞きたいこと:1対1と1対2の違い、担当講師が変わる条件、自習中に質問できるか、振替の期限、季節講習を含めた年間費用。
公式サイト:東京個別指導学院 王子教室
スクールIE 十条校は苦手教科だけの対策にも使いやすい
十条エリアで個別指導を探すならスクールIE 十条校もあります。
- 対象:小学生・中学生・高校生など
- 学校の予習・復習から受験対策まで対応
- 個性診断・学力診断をもとに学習計画を作成
- 1対1・1対2の個別指導
- 自習ブースあり
- 住所:東京都北区上十条3-21-3 ハイツ伊那1階
スクールIEでは、性格や学習習慣を見る個性診断と学力診断を使い、学習内容や担当講師を考える仕組みがあります。
十条校では、学校の予習・復習だけでなく中学受験にも対応。2026年度には都立白鷗中等教育学校などの中学入試、北園高校・豊島高校・向丘高校などの高校入試について教室の合格実績が掲載されています。
受験一本ではなく「数学だけ苦手だから戻って勉強したい」「集団塾の補助として利用したい」という使い方も相談できます。
こんな子は候補にしやすい:苦手な単元がはっきりしている子、自分のペースで進めたい子、集団授業では質問しにくい子。
体験時に聞きたいこと:1対1と1対2で料金がどう変わるか、担当講師の変更ができるか、自習室の使える時間、定期テスト前の追加対策、講習で提案される授業数。
公式サイト:スクールIE 十条校
3教室は「どこが一番」ではなく目的で選ぶ
| 教室 | 指導タイプ | 比較したい家庭 |
|---|---|---|
| 栄光ゼミナール 赤羽校 | 少人数集団 | 周囲から刺激を受けながら受験勉強を進めたい |
| 東京個別指導学院 王子教室 | 個別 | 部活との両立や講師との相性を重視したい |
| スクールIE 十条校 | 1対1・1対2個別 | 苦手単元や本人のペースに合わせたい |
この3校だけを比べても、授業の考え方はかなり違います。
「口コミが一番良いところ」「合格者が多いところ」だけで決めるのではなく、まず子供が困っていることを一つ決め、それを解決しやすい形式から候補を絞っていくほうが選びやすくなります。
合格実績を見るときは数字だけで決めない
受験学年になると気になるのが合格実績です。
ただ「○○高校合格」と書かれていても、その教室単独の実績なのか、塾全体の実績なのかで意味が変わります。
さらに自分の子供と同じくらいの学力から合格した生徒がいたのか、推薦なのか一般入試なのかでも参考になる情報は違います。
志望校が決まっているなら、説明会で「この教室から昨年度この学校を受験した子はいますか」と聞いてみるのも一つの方法です。
体験授業では子供の「楽しかった」だけで決めない
体験授業のあとに「どうだった?」と聞くと、子供から返ってくるのは「楽しかった」「先生が優しかった」といった感想になりがちです。
もちろん相性は大切ですが、親はもう少し具体的な部分を見ておきたいところです。
「数学が苦手ですね」で終わらず、どの単元でつまずいているかまで説明してくれるかを見ます。
いつまでに何を勉強するのか、家庭学習をどうするのかまで聞いてみます。
通常月だけでなく、夏期・冬期・春期講習や模試、教材を含めた金額を確認します。
塾の授業だけで完結するのか、毎週どのくらい家庭学習が必要なのかを聞きます。
入塾前にこの7つは聞いておきたい
いくつも教室を見ると、何を聞いたのか分からなくなってしまいます。私は質問する内容を同じにして比較するのがおすすめです。
- 今の成績なら何から始めますか?
- 通っている学校の定期テスト対策はできますか?
- 宿題は週にどのくらい出ますか?
- 授業がない日も自習できますか?
- 欠席した場合はどうなりますか?
- 季節講習も含めた年間費用はいくらくらいですか?
- 3か月通って成績が変わらなかった場合はどう見直しますか?
最後の質問は意外と大切です。「頑張りましょう」ではなく、授業数を変える、教材を変える、宿題を見直すなど具体的な説明があるかを聞けます。
親が気に入った塾と子供が通える塾は違うこともある
説明を聞いていると、親としては「ここが一番しっかりしている」と感じる教室があります。
でも実際に週2回、週3回と通うのは子供です。
先生に質問できそうか、宿題量を続けられそうか、部活のあとでも行けそうか。こうした部分が合わなければ、どんなに評判の良い塾でも続けるのが苦しくなることがあります。
体験後は「楽しかった?」だけでなく、「分からなかったとき先生に聞けそう?」「毎週ここなら通えそう?」と聞いてみると、子供自身も考えやすくなります。
さいごに
北区には赤羽、王子、十条を中心にたくさんの学習塾があります。選択肢が多いからこそ、最初から「一番いい塾」を探そうとすると迷ってしまいます。
まずは「定期テストの数学を上げたい」「高校受験に向けて5教科を見てほしい」「家では勉強できないので自習できる場所がほしい」など、今困っていることを一つだけ親子で決めてみてください。
そのうえで集団か個別かを考え、気になる教室を2~3か所体験して、同じ質問をして比べる。ここまでやると、ホームページを眺めているだけのときより、かなり選びやすくなります。
塾は入ることがゴールではなく、子供が数か月、数年と通う場所です。成績だけではなく、帰宅時間や費用も含めて「この生活なら続けられそう」と親子で思える教室が見つかったらうれしいですね。













