【北区】犬のフィラリア薬で予防できるものは?ノミ・マダニ対策と動物病院も紹介

犬のフィラリア予防は毎年しているけれど、「この薬ってノミやマダニにも効いているの?」と聞かれると意外と分からないことがありますよね。

地域情報メディア『東京きたくりっぷ』でエリア担当ライターをしている、はやとーさんです。わが家でも先日、愛犬が足をしきりに気にしていて心配していたら、後日家の中で小さな茶色い虫を発見しました。

「もしかしてマダニ?」とかなり焦ったのですが、確認してみると虫の正体はマダニではなくマルカメムシ。ホッとした一方で、「そういえば毎月飲ませているフィラリアの薬は、マダニにも効くんだっけ?」と改めて気になりました。

ひとことで「フィラリアの薬」といっても、フィラリアだけを対象にしたもの、ノミやマダニにも対応するもの、お腹の寄生虫までまとめてカバーするものなど種類はさまざまです。

この記事では、フィラリア・ノミ・マダニの違いから、予防薬で何に対応できるのか、「薬を飲んでいるのにマダニがつくことはある?」という疑問、虫を見つけたときの対応まで詳しくご紹介します。後半では、東京都北区でフィラリアやノミ・マダニ予防を相談できる動物病院もまとめました。

目次

フィラリアの薬で何が予防できる?

まず知っておきたいのは、「フィラリアの薬を飲ませている」というだけでは、ノミやマダニにも対応しているかどうかは分からないということです。

犬の寄生虫予防薬には、フィラリアを中心に予防するタイプもあれば、フィラリア・ノミ・マダニ・消化管内寄生虫などをまとめてカバーする配合薬もあります。

愛犬の薬で確認したいこと

  • フィラリアに対応している?
  • ノミにも対応している?
  • マダニにも対応している?
  • 回虫などのお腹の寄生虫にも対応している?
  • 毎月飲むタイプ?皮膚に垂らすタイプ?

「毎月ちゃんと予防薬を使っているから全部大丈夫」と考えるのではなく、まずは薬の商品名や対象となる寄生虫を確認してみることが大切です。

フィラリア・ノミ・マダニはそもそも別のもの

フィラリア、ノミ、マダニは、どれも犬の健康に関わる寄生虫ですが、感染の仕方や寄生する場所は大きく違います。

種類特徴犬への主な影響
フィラリア蚊によって媒介され体内に入る成虫になると主に心臓や肺動脈に寄生する
ノミ犬の体表に寄生して吸血するかゆみ、皮膚炎、貧血などにつながることがある
マダニ皮膚に咬みついて吸血する皮膚炎や貧血のほか、感染症を媒介することがある

つまり、フィラリア予防をしているからといって、それだけでノミやマダニまで対策できているとは限りません。

フィラリア予防薬は「蚊に刺されなくする薬」ではない

ここも少し勘違いしやすいところです。フィラリア予防薬を飲んでいるからといって、蚊が犬に近づかなくなったり、蚊に刺されなくなったりするわけではありません。

フィラリア症はフィラリアの感染幼虫を持った蚊が犬を吸血することで感染します。体内に入った幼虫が成長し、最終的に心臓や肺動脈などに寄生することで重い症状につながります。

フィラリア予防薬は体内に入った幼虫が成長して成虫として寄生することを防ぐために、決められた間隔で投与していく薬です。

そのため「蚊を見なくなったから、今日から薬をやめよう」と自己判断するのではなく、処方された期間を守ることが重要になります。

ネクスガードとネクスガード スペクトラは何が違う?

薬の名前が似ているため、特に分かりにくいのが「ネクスガード」と「ネクスガード スペクトラ」です。ネクスガードは、主に犬のノミ・マダニを駆除する薬です。

一方、ネクスガード スペクトラは、犬糸状虫(フィラリア)の寄生予防に加えて、ノミ・マダニ、犬回虫・犬小回虫、犬鉤虫、犬鞭虫の駆除にも対応しています。

名前が似ていても対象は同じではありません

薬袋を捨ててしまった場合は、動物病院でもらった診療明細や健康手帳を見て、薬の商品名を確認してみましょう。

「マダニの薬を飲んでいる=マダニがつかない」ではない

今回、私自身が一番気になったのがここでした。

マダニに対応した薬を飲ませていたとしても、「マダニが犬の身体に一切つかなくなる」という意味ではありません。

たとえばネクスガード スペクトラの効能を見ると、フィラリアについては「寄生予防」、ノミとマダニについては「駆除」とされています。

つまり、マダニを寄せつけないことを目的とするのではなく、寄生したマダニを薬の作用によって駆除するタイプです。

薬を飲んでいるから散歩後のチェックは必要ない、ということではないんですね

予防薬を使うことと、散歩のあとに身体を確認すること。この2つをセットで考えておくと安心です。

わが家も「マダニかも」と焦った

わが家でも、愛犬が右の前足を気にして、しきりに舐めたり毛のあたりを気にしたりしていたことがありました。その後、家の中に小さな茶色い虫が落ちているのを発見!!

「足を気にしている犬」と「見慣れない茶色い虫」。この2つが重なると、どうしても「犬についていたマダニが落ちたのでは?」と考えてしまいますよね。

私もかなり心配になりましたが、慌てて病院に連れて行くと正体はマダニではなくマルカメムシでした。

マルカメムシは5mmほどの小さなカメムシで、緑がかった褐色や黄褐色をしており丸みのある形をしています。河川敷などで見られることもあり、家の中に入ってくることもあります。

一方、マダニは昆虫ではなくクモに近い仲間で、若虫や成虫では脚が8本あります。吸血すると身体が大きく膨らむため、吸血前と吸血後で見た目が大きく変わることもあります。

とはいえ、突然見つけた小さな虫を飼い主がその場で正確に判断するのは簡単ではありません。

今回のように犬が身体の一部を気にしていて、近くに見慣れない虫がいた場合は、捨てる前に写真を撮っておくのも一つの方法です。受診が必要になったとき、獣医さんへ状況を伝えやすくなります。

犬にマダニらしいものを見つけたらどうする?

犬の身体を触っていて、いつもはなかった黒や茶色の小さなふくらみを見つけたら、まず毛をかき分けて皮膚の状態を確認します。

ただし、虫のようなものが皮膚にしっかり食い込んでいる場合は、無理に引っ張って取らないようにしましょう。

マダニは口器を皮膚にしっかり差し込んで吸血します。無理に引き抜こうとすると一部が残る可能性があるため、ペットに咬着しているマダニを見つけた場合は動物病院へ相談するのが安心です。

動物病院へ相談したいケース

  • 虫が犬の皮膚にしっかり食い込んでいる
  • マダニなのか自分では判断できない
  • 虫が取れたあとに赤みや腫れがある
  • 同じ場所を何度も舐めたり噛んだりしている
  • 元気や食欲など、いつもと違う様子がある

「予防薬を飲ませているからマダニではないはず」と決めつけず、気になるものを見つけたときは犬の様子とあわせて確認してみてください。

マダニは犬だけの問題ではない

マダニ対策が大切なのは、犬の皮膚トラブルだけが理由ではありません。マダニはさまざまな病原体を媒介し、人では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症につながることがあります。

厚生労働省でも、ペットにマダニがつかないよう駆除剤を利用することについて獣医師へ相談するよう案内しています。犬の身体にマダニらしい虫を見つけたときは、素手でつぶしたり無理に引き抜いたりせず、分からない場合は動物病院へ相談しましょう。

マダニは夏だけ?いつまで注意すればいい?

8月になるとマダニが気になる一方で、「夏が終わったらもう大丈夫なのかな?」と思う方もいるかもしれません。

マダニ対策は、真夏だけのものではありません。

国立健康危機管理研究機構(JIHS)では、マダニの活動が盛んな時期として春から秋にかけて注意を呼びかけています。

東京都北区でも、河川敷や公園、道端、草むらなど、普段犬と歩く場所でマダニに出会う可能性があります。なかね動物病院の予防診療案内でも、河川敷・公園・道端・草むらなどにマダニがいることが紹介されています。

「夏が終わった=マダニ対策終了」ではありません

  • 春から秋は特に注意する
  • 草むらを歩いた日は身体を確認する
  • 秋になって涼しくなっても自己判断で予防をやめない
  • いつまで薬を続けるかは獣医師に確認する

農林水産省も、犬や猫はマダニが媒介する病気にかかることがあるとして、特に夏場はできるだけ草むらに入らせないことや、定期的に駆除薬を使用することを対策として紹介しています。

散歩のあとに確認したい場所

特に毛の長い犬は、身体の表面を見ただけでは小さな虫に気づきにくいことがあります。

  • 耳や耳のまわり
  • 顔や首まわり
  • わきの下
  • 足先や指の間
  • お腹や内もも周辺

毎回大がかりにチェックする必要はなく、散歩から帰ったときに身体をなでたりブラッシングしたりしながら、いつもと違うものがないか見る習慣をつけておくとよいですね。

フィラリアの薬はいつからいつまで飲ませる?

マダニと同じように迷いやすいのが、フィラリア予防をいつまで続けるのかという点です。

フィラリア予防は「蚊がいなくなったその日に終わり」ではありません。

たとえばネクスガード スペクトラの用法では、犬糸状虫症の予防について、蚊の発生から1か月以内に開始し、蚊の発生が終わってから1か月後まで、1か月間隔で投与することが示されています。

つまり、秋になって蚊を見かけなくなったからといって、すぐに最後の薬をやめてしまうのは避けたほうがよいということです。

北区の動物病院でも予防期間の案内に違いがある

興味深いのは、動物病院によって案内している予防期間に違いがあることです。

しん中央動物病院では、2026年3月の案内で、近年の温暖化によって蚊やノミ・マダニの活動期間が早まっているとして、フィラリア予防とノミ・マダニ予防を3月から11月まで行うことを推奨しています。

一方、ふくしま動物病院では、フィラリア予防について5月から蚊がいなくなる12月までと案内しています。

「北区なら絶対に○月から○月まで」と一律に決まっているわけではなく、使用する薬や病院の方針、その年の気候なども含めて判断されます。

去年と同じ時期でいいかな?ではなく、今年の投薬期間を確認しておくと安心ですね

かかりつけの動物病院から指示された投薬期間を守り、分からなければ「今年は何月まで飲ませますか?」と確認してみましょう。

フィラリア薬の前に血液検査をするのはなぜ?

春になると、動物病院で血液検査をしてからフィラリアの薬を処方してもらうことがあります。

これは、薬を始める前にフィラリアへの感染がないか確認するためです。

ネクスガード スペクトラの使用上の注意でも、投与前に検査を行い、犬糸状虫感染の有無を確認することが示されています。

ふくしま動物病院でも、予防薬を飲ませ始める前に血液検査を行い、フィラリアに感染しているかを確認すると案内しています。

去年きちんと薬を飲んでいたとしても、「今年も去年と同じ薬をそのまま飲ませればいい」と自己判断せず、その年の予防について動物病院で確認するのが安心です。

飲むタイプと皮膚に垂らすタイプはどう違う?

犬の予防薬には、チュアブルや錠剤など口から飲むタイプと、首の後ろなどの皮膚に垂らすスポットタイプがあります。

おやつのように食べられるタイプが得意な犬もいれば、なかなか薬を口にしてくれない犬もいます。

一方、スポットタイプなら飲ませる必要はありませんが、製品によって対象となる寄生虫が異なります。

「飲み薬とスポットタイプのどちらが強い」という単純な違いではなく、その薬が何に対応しているのかを見ることが大切です。

オールインワンなら一番いい?

フィラリア、ノミ、マダニ、お腹の寄生虫まで一つで対応できると聞くと、「それならオールインワンが一番いいのでは?」と思いますよね。

ただ、薬選びは単純に対応する寄生虫の種類が多ければよいというものでもありません。

  • 犬の体重や年齢
  • 持病や現在使っている薬
  • 過去に予防薬を使ったときの様子
  • 普段のお散歩環境
  • キャンプや山などへ出かける機会
  • チュアブルを食べられるか

こうした条件によっても選び方は変わります。

「うちの子は河川敷によく行きます」「草むらに入りたがります」「このタイプの薬は食べてくれません」など、普段の生活を獣医さんに伝えて相談すると選びやすくなります。

北区でフィラリア・ノミ・マダニ予防を相談できる動物病院

ここからは、東京都北区内で、公式サイト上にフィラリアやノミ・マダニなどの予防について案内がある動物病院を3院ご紹介します。

予防薬の種類や料金、在庫、診療時間などは変更される場合があります。実際に受診する際は、各病院の公式サイトなどで最新情報をご確認ください。

なかね動物病院|赤羽

赤羽2丁目にある「なかね動物病院」は、犬・猫専門の動物病院です。

公式サイトには予防診療のページがあり、フィラリア、ノミ、マダニについてそれぞれ詳しく紹介されています。

マダニについては、河川敷・公園・道端・草むらなどに生息し、近くを通る動物に寄生することがあると案内されています。

名称なかね動物病院
住所東京都北区赤羽2-64-9
対象犬・猫
予防相談フィラリア・ノミ・マダニ・ワクチンなど
公式サイトなかね動物病院公式サイト

普段の散歩で河川敷や公園を利用する方は、「どこまでマダニ対策をしたらいい?」といった相談もしてみるとよさそうです。

しん中央動物病院|田端新町

田端新町2丁目にある「しん中央動物病院」では、犬・猫の総合診療とともに、フィラリアやノミ・ダニ・寄生虫などの予防医療を行っています。

2026年3月のお知らせでは、近年の温暖化によって蚊やノミ・マダニの活動期間が早期化しているとして、フィラリア予防とノミ・マダニ予防を3月から11月まで推奨しています。

駐車場が5台あり、犬を連れて車で受診したい家庭にも利用しやすい動物病院です。

名称しん中央動物病院
住所東京都北区田端新町2-11-4
対象犬・猫
予防相談フィラリア・ノミ・ダニ・寄生虫・ワクチンなど
公式サイトしん中央動物病院公式サイト

ふくしま動物病院|田端新町

田端新町3丁目にある「ふくしま動物病院」は、予防薬の種類を具体的に知りたい方にも参考になる動物病院です。

公式サイトでは、犬のフィラリア予防薬として、フィラリア・ノミ・ダニ・マダニ・消化管内寄生虫に対応するジャーキータイプや錠剤タイプ、スポットタイプなど複数の選択肢を紹介しています。

「うちの犬にはどのタイプが使いやすい?」「フィラリアだけでなくマダニも一緒に対策したい」といった相談をするときにも参考になります。

名称ふくしま動物病院
住所東京都北区田端新町3-15-12
対象犬・猫など
予防相談フィラリア・ノミ・ダニ・マダニ・消化管内寄生虫など
公式サイトふくしま動物病院公式サイト

動物病院で聞いておきたい4つのこと

予防薬を処方してもらったとき、商品名だけ聞いて終わってしまうと、家に帰ってから「結局この薬は何に効くんだっけ?」となりがちです。

  1. この薬はフィラリア以外に何に対応していますか?
  2. ノミだけでなくマダニにも対応していますか?
  3. 今年は何月から何月まで使いますか?
  4. 散歩や生活環境で追加の対策は必要ですか?

この4つを確認しておくだけでも、毎月使っている薬の役割がかなり分かりやすくなります。

さいごに

今回わが家では、マダニだと思った虫はマルカメムシでした。結果だけ見れば「違う虫でよかった」で終わる出来事です。

でも、この出来事をきっかけに調べてみると、同じ「犬の予防薬」でも対象になる寄生虫が違うことや、マダニに対応した薬を使っていても散歩後の身体チェックは続けたほうがよいことが分かりました。

そして、フィラリア予防もマダニ対策も「夏だけ気をつければ終わり」というわけではありません。

犬は自分で「ここに虫がついているよ」と教えてくれません。でも、いつも一緒にいる飼い主だからこそ、「今日は足をよく舐めているな」「いつもと違うものがついているな」という小さな変化には気づけることがあります。

散歩から帰ったら、身体をなでながら少し見てあげる。分からないことがあったら、近くの動物病院で相談する。

まずは今日、愛犬が使っている予防薬の名前を一度確認してみませんか。「フィラリアは?」「ノミは?」「マダニは?」と見てみるだけでも、何となく続けていた予防が、愛犬を守るための分かりやすい習慣につながっていきそうです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「東京きたくりっぷ」はやとーさん

東京都北区在勤のはやとーさんです。地域情報メディア『東京きたくりっぷ』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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