【北区】社会科見学・体験スポット7選|工場見学・防災・博物館を親子で楽しもう

休日に子供をどこへ連れて行こうか迷ったとき、せっかくなら「楽しかった」だけでなく、何かひとつ新しいことを知って帰れる場所もいいですよね。

北区にはお札が作られる工場、防災体験施設、紙専門の博物館、昔の教科書を見られる施設、古民家まで、実は社会科見学につながる場所がいくつもあります。

地域情報メディア『東京きたくりっぷ』でエリア担当ライターをしている、はやとーさんです。子供とのお出かけ先を探していると、「予約が必要なの?」「小学生でも楽しめる?」「展示を見るだけで飽きないかな?」というところが親としては気になります。

そこでこの記事では、東京都北区で体験や社会科見学ができる場所を7施設まで広げて紹介します。予約の有無だけでなく、実際に何を見られるのか、どんな子に向いているのか、自由研究につなげるなら何を見るといいのかまで詳しくまとめました。

目次

北区の体験・社会科見学スポット7施設を比較

最初に、今回紹介する施設を比べてみます。

施設主なテーマ予約料金目安
国立印刷局 東京工場お札・印刷・工場必須無料
北区防災センター地震・火災・防災体験内容による無料
紙の博物館紙・ものづくり・リサイクル通常見学は不要一般400円・小中高200円
お札と切手の博物館お金・偽造防止・印刷通常見学は不要無料
北区飛鳥山博物館北区の歴史・考古・昔の暮らし通常見学は不要一般300円・小中高100円
東書文庫教科書・教育の歴史要予約事前確認
北区ふるさと農家体験館古民家・農具・昔の生活通常見学は不要見学時に確認

「工場を見たい」「実際に体験したい」「自由研究にしたい」で選ぶ施設は変わります。

一番“社会科見学らしい”のは国立印刷局 東京工場

国立印刷局 東京工場は、西ケ原にある国立印刷局の工場です。

学校の社会科見学のように、実際の製造現場を見られるのが大きな魅力。映像やパネルを見るだけではなく、見学廊下からお札を印刷する製造現場を見ることができます。

普段何気なく使っている1,000円札や5,000円札、10,000円札。その一枚がどのような工程で作られ、なぜ簡単には偽造できないのかを知ると、お金を見る目も少し変わります。

見学は約90分

見学日は基本的に毎週火曜日・木曜日で、10時からと13時40分からの回があります。所要時間は約90分です。

対象は小学生以上。料金は無料ですが、インターネットによる事前予約が必要です。

予約は希望日の2か月前の月の初営業日から、原則2週間前まで受け付けています。思い立った週末にふらっと行く施設ではなく、「この日に社会科見学へ行く」と予定を決めて申し込むタイプです。

こんな子におすすめ

  • 工場や大きな機械を見るのが好き
  • お金に興味を持ち始めた
  • 小学3~6年生の社会科につなげたい
  • 夏休みの自由研究テーマを探している

自由研究なら「お札の偽造防止」を調べてみる

ただ「工場へ行きました」で終わらせず、見学前に現在のお札を一枚じっくり見てみるのもおすすめです。

「なぜキラキラして見えるところがある?」「細かい模様には意味がある?」「普通のプリンターでは作れないのはなぜ?」と疑問を一つ持ってから参加すると、見学中に答えを探す楽しみができます。

予約なしでも候補にしやすい お札と切手の博物館

国立印刷局の工場見学に興味はあるけれど、火曜や木曜には行けない。予約も間に合わなかった。

そんなときに候補にしたいのが、王子駅近くのお札と切手の博物館です。

こちらは工場ではありませんが、お札や切手、印刷技術について実物を見ながら学べます。入館料は無料です。

同じ国立印刷局の施設なので、「お札」というテーマは東京工場と共通していますが、使い方はかなり違います。

東京工場博物館
一番の特徴製造現場を見る展示でじっくり学ぶ
予約必要通常見学は不要
対象小学生以上家族で立ち寄りやすい
料金無料無料

「工場に行けなかったから代わりに」というだけではなく、先に博物館でお札について知ってから工場見学へ行く順番も面白いですよ。

体で覚える社会科見学なら北区防災センター

北区防災センター(地震の科学館)は、西ケ原にある防災体験施設です。

ここは「展示を読んで勉強する」というより、実際に体を動かして知るタイプの施設です。

起震装置では、関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、令和6年能登半島地震など、過去の地震の揺れを再現した体験ができます。

さらに煙体験では、火災で煙が充満した場所がどれほど見えにくくなるのかを体験できます。訓練用消火器を使った初期消火訓練もあります。

地震・煙・消火体験は時間を確認

地震体験、煙体験、初期消火訓練は9時から16時まで、基本的に1時間ごとに開始時間が設定されています。

一方、AEDを使った心肺蘇生、応急救護、救出救護、ロープワークなどは事前予約制です。1人でも予約が必要なので、「防災センターなら全部予約なし」と思わず、やりたい体験を先に確認してください。

入館料は無料。上中里駅、西ケ原駅のどちらからも徒歩約5分です。

帰宅してからが本当の防災体験

ここへ行ったあとにぜひやってほしいのが、自宅の防災チェックです。

  • 子供の寝る場所に倒れてくる家具はないか
  • 家族の集合場所を決めているか
  • 非常用持ち出し袋はどこにあるか
  • 家の消火器はどこにあるか
  • 学校から自宅までどこを通って帰るか

体験した地震の揺れを思い出しながら家を見ると、「この棚は倒れるかもしれない」と子供自身が気づくことがあります。

作って持ち帰りたいなら紙の博物館

飛鳥山公園内にある紙の博物館は、紙の歴史や製造、リサイクル、文化などを専門に扱う博物館です。

王子は日本の近代的な製紙産業と深いつながりのある地域。なぜ北区に紙の博物館があるのかまで考えると、単なる工作施設ではなく「北区の産業を知る社会科見学」になります。

入館料は一般400円、小中高校生200円。10時から17時まで開館しています。

紙すきは「紙ができる仕組み」を体で理解できる

紙すき教室などの体験イベントが行われる日もあります。牛乳パックなどを原料にした紙すきでは、「使い終わった紙がまた紙になる」というリサイクルの仕組みまでつながります。

紙すきや工作は開催日・受付方法が決められているため、「入館すれば必ず体験できる」と考えず、イベントカレンダーを確認してから出かけるのがおすすめです。

自由研究につながる疑問

  • 木からどうやって紙になる?
  • 和紙と洋紙は何が違う?
  • 牛乳パックからなぜ紙を作れる?
  • 紙は何回くらいリサイクルできる?
  • トイレットペーパーとノートの紙は何が違う?

北区そのものを社会科見学するなら飛鳥山博物館

同じ飛鳥山公園内にある北区飛鳥山博物館も、子供の社会科学習と相性のよい場所です。

こちらは北区の考古、歴史、民俗、自然を扱い、北区の約3万年の歴史をたどることができます。

常設展示では遺跡から見つかったものを見るだけでなく、古代の米を保管した「正倉」を復元した展示などもあります。

一般300円、小中高校生100円、小学生未満は無料です。

地元の子ほど面白い

有名な恐竜博物館のような派手さはありませんが、「自分の住んでいる場所が昔どうだったのか」を知れるのが、この博物館の面白さです。

普段歩いている王子、赤羽、十条などの地名が出てくれば、歴史が急に自分の生活とつながってきます。

小学3年生ごろから始まる地域学習にもつなげやすい施設です。

飛鳥山なら3施設を組み合わせても面白い

紙の博物館と北区飛鳥山博物館は同じ飛鳥山公園内にあります。

さらに公園内には渋沢栄一について学べる渋沢史料館もあります。

一日に全部を細かく見ると子供は疲れてしまうので、親子なら2館程度に絞るのがおすすめです。

ものづくりが好き
紙の博物館+飛鳥山公園

歴史が好き
北区飛鳥山博物館+渋沢史料館

自由研究をしたい
紙の博物館+北区飛鳥山博物館

昔の教科書を見比べるなら東書文庫

少し珍しい社会科見学先が、栄町にある東書文庫です。

東京書籍が運営する教科書専門の図書館で、江戸時代末期から現代までの教科書を中心に所蔵しています。

今の子供が使っている教科書と、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん世代の教科書を比べるだけでも、学校で教えられてきた内容や紙面の作りが変わってきたことが分かります。

建物そのものも北区指定有形文化財で、近代化産業遺産にも認定されています。

ここは“ふらっと見学”ではないので注意

展示室の見学は月曜から金曜の9時30分~16時。電話による事前予約が必要です。

また、見学時には身分証明書の提示が必要で、館内撮影は原則不可となっています。

週末のお出かけ先というより、夏休みの平日に親子でじっくり調べものをしたい家庭向きです。

自由研究なら教科書を比較する

「昔と今の教科書」をテーマにすると、かなり面白い自由研究になります。

  • 表紙はどう変わった?
  • カラー写真はいつ増えた?
  • 昔の算数問題はどんな問題?
  • 戦前と戦後で教科書はどう変わった?
  • お父さんお母さん世代の教科書と今は何が違う?

「教科書を見ること」そのものを研究テーマにできる、北区でもかなり特徴的な施設です。

幼児や低学年なら北区ふるさと農家体験館も面白い

赤羽自然観察公園の中にある北区ふるさと農家体験館は、江戸時代後期に建てられた旧松澤家住宅を移築・復原した体験学習施設です。

博物館のガラスケース越しに古い道具を見るのとは違い、実際に座敷へ上がって昔の家の中を見ることができます。

うまやには、浮間地区で実際に使われていた農具や昔の民具も展示されています。

年中行事の再現、昔のおもちゃ作り、ものづくり、野菜栽培などの体験講座が開催されることもあります。

小さい子には「昔の家探検」として楽しめる

小学校高学年になると歴史として見られますが、幼児や低学年なら難しい説明を全部読ませなくても大丈夫です。

「テレビはどこに置く?」「冷蔵庫がなかったら食べ物をどうする?」「冬はどうやって暖かくした?」と親が問いかけるだけでも、昔の暮らしとの違いを考える体験になります。

赤羽自然観察公園の中にあるため、見学が終わったあと外で過ごせるのも子連れには使いやすいところです。

年齢別ならどこがおすすめ?

社会科見学は「有名な施設」より、子供の年齢に合っているかで満足度が変わります。

年齢おすすめ理由
幼児~低学年ふるさと農家体験館見る・歩く・昔の家に入る体験が中心
低~中学年防災センター地震や煙を体で体験できる
中~高学年紙の博物館ものづくりと産業を結びつけやすい
中~高学年国立印刷局工場・お金・偽造防止技術を学べる
小学生全般飛鳥山博物館地域学習につなげやすい
高学年~中学生東書文庫教科書を比較して考える学習向き

予約なしで行くならこの3か所が選びやすい

「明日どこか行こう」と決まった場合は、予約制の工場見学より博物館系が候補になります。

  • お札と切手の博物館
  • 紙の博物館
  • 北区飛鳥山博物館

特に王子・飛鳥山周辺には施設が集中しているため、一つ見終わって子供がまだ元気なら、もう一施設追加するという動きもできます。

西ケ原なら工場見学と防災体験を組み合わせる

事前に予定を組めるなら、国立印刷局東京工場と北区防災センターを組み合わせる方法もあります。

どちらも西ケ原周辺にあり、一方は「お金を作る仕事」、もう一方は「災害から暮らしを守る仕事」。内容がまったく違うので、同じ日に行っても飽きにくい組み合わせです。

ただし国立印刷局は見学開始時間が決まっています。まず工場の予約を取ってから、防災センターを前後に組み込む方が予定を立てやすくなります。

自由研究にするなら写真を撮るだけで終わらせない

夏休みの自由研究目的で出かける場合、現地のパンフレットを持ち帰って貼るだけでは「見学記録」で終わってしまいます。

おすすめは、出かける前に一つだけ疑問を決めることです。

STEP
疑問を決める

「お札はなぜコピーできない?」など一つで十分です。

STEP
現地で答えを探す

展示、体験、職員の説明などから気づいたことをメモします。

STEP
自分の考えを書く

一番驚いたことや、見学前と考えが変わった部分を書きます。

これだけでも「行った場所の紹介」から「自分で調べた自由研究」に変わります。

撮影できない施設もあるのでスマホだけに頼らない

社会科見学では写真をたくさん撮って記録したくなりますが、工場や資料保存施設では撮影が制限されていることがあります。

たとえば東書文庫は館内撮影が原則不可です。国立印刷局も工場見学ならではの注意事項があります。

そのため、小さなメモ帳と鉛筆を持っていくと便利です。

子供には全部を書かせず、「一番びっくりしたものを3つだけ書こう」と決めておくと負担になりにくいですよ。

北区は“産業のまち”として見ると社会科見学がもっと面白い

今回紹介した施設を地図で見ると、王子・西ケ原周辺に多く集まっています。

これは偶然ではなく、王子周辺が製紙や印刷など近代産業と深く関わってきた地域だからこそです。

紙の博物館で「紙」を知り、国立印刷局やお札と切手の博物館で「印刷」を知り、飛鳥山で地域の歴史を知る。

一つずつを見るだけでも楽しめますが、こうして施設同士をつなげると「なぜ北区にこの施設があるの?」というもう一段深い学びになります。

さいごに

北区で社会科見学を探してみると、お札を作る工場から地震体験、紙すき、昔の教科書、古民家まで、意外なほどいろいろなテーマがあります。

全部を一度に回る必要はありません。

お金に興味があるなら国立印刷局、体を動かして学びたいなら防災センター、工作が好きなら紙の博物館。まずは子供に「どれが一番気になる?」と聞いてみるのもいいと思います。

学校で習ってから見に行くのもいいですが、先に実物を見ておくと、授業で「あ、これ知ってる!」となることがあります。

ほんの一時間の見学でも、子供にとっては「お札ってこうやって作るんだ」「昔の家ってこんなだったんだ」という記憶になります。遊びに行く休日の選択肢のひとつとして、親子で北区の社会科見学を楽しんでみてください。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「東京きたくりっぷ」はやとーさん

東京都北区在勤のはやとーさんです。地域情報メディア『東京きたくりっぷ』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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