中学校に入ったら、どんな部活動に入ろうか。子どもにとっては楽しみのひとつですよね。ただ、部活動一覧を見ているだけでは、その部がどのくらい活動しているのか、大会を目指しているのかまではなかなか分かりません。
「バスケ部はあるけれど大会ではどのくらい勝っている?」「吹奏楽部はコンクールに出ている?」「初心者でも入りやすい?」など、入学してから気になることは意外とたくさんあります。
地域情報メディア『東京きたくりっぷ』のエリア担当ライター、はやとーさんです。私にも中学生の娘がいますが、実際に中学校生活が始まると、部活動は放課後だけではなく、土日の予定や塾、帰宅時間、家族の予定にもかなり関係してくると感じています。
そこで今回は、北区の中学校の部活動について、単に「何部があるか」だけではなく、最近の大会成績や都大会・関東大会・全国大会への出場、吹奏楽など文化部のコンクール実績まで調べてみました。
なお、学校によってホームページや学校だよりで公表している情報量にはかなり差があります。この記事では2026年8月時点で北区や各学校の公式情報から確認できたものを掲載しています。実績の掲載が少ない学校が「弱い」という意味ではありません。
北区の中学校は「部活名」だけでは違いが分からない
野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ソフトテニス、卓球、陸上、剣道、吹奏楽、美術など、中学校でよく見かける部活動でも、学校によって中身はかなり違います。
例えば同じソフトテニス部でも、都大会出場を目標に土日も練習する部がある一方、活動日を絞って取り組む部もあります。
学校によっては、ラグビー、演劇、科学、日本文化、アート&クラフト、華道、映像研究など特色のある部活動もあります。
「その部があるか」よりも「その部が今どんな活動をしているか」を見ることが、部活選びでは大切になってきます。
北区の中学校で最近活躍している部活を調べてみた
では実際に、北区内の中学校ではどんな部活動が大会やコンクールで活躍しているのでしょうか。2025年度から2026年度に学校公式サイト・学校だよりなどで確認できた主な実績を見てみます。
| 学校 | 注目したい部活 | 確認できた主な実績 |
|---|---|---|
| 王子桜中 | ソフトテニス | 2026年北区夏季大会 女子団体準優勝・都大会出場、男子団体3位 |
| 王子桜中 | 吹奏楽 | 東京都中学生吹奏楽コンクール金賞、東京都中学生アンサンブルコンテスト金賞 |
| 王子桜中 | 男子バスケットボール | 2026年城北カップ優勝 |
| 稲付中 | 陸上競技 | 東京都中学校総体 男子400m2位から関東大会・全国大会へ |
| 稲付中 | 陸上競技 | 東京都中学校通信大会 男子走高跳1位・全国大会へ |
| 稲付中 | ソフトテニス | 北区大会男子個人3位・都大会進出 |
| 稲付中 | 吹奏楽 | 東京都中学生吹奏楽コンクール銀賞 |
| 滝野川紅葉中 | ソフトテニス | 2025年北区夏季大会 女子個人1位・女子団体3位 |
| 滝野川紅葉中 | バスケットボール | 2025年北区夏季大会 男女とも3位 |
| 滝野川紅葉中 | 吹奏楽 | 東京都中学生吹奏楽コンクール金賞 |
| 滝野川紅葉中 | マーチング | 全日本マーチングコンテスト東京都大会銀賞 |
| 浮間中 | ソフトテニス | 2025年秋季大会 女子団体優勝、男子団体3位、女子個人2位、男子個人3位 |
こうして並べてみると、「○○中は全部の運動部が強い」というより、学校ごとに結果を残している競技が違うことが分かります。
ここからは、特に目を引いた部活動をもう少し詳しく見てみます。
王子桜中はソフトテニスが2026年都大会へ
2026年6月に行われた北区中学校夏季ソフトテニス大会団体戦では、王子桜中の女子が準優勝し、都大会への出場を決めています。男子も3位に入りました。学校公式サイトにも大会の様子が詳しく掲載されています。
学校が公開している部活動紹介でも、ソフトテニス部は「都大会出場」を目標として活動し、週末には外部コーチによる指導も行われていることが紹介されています。
「大会を目指してソフトテニスに取り組みたい」という子なら、こうした目標・最近の成績・指導体制まで確認すると活動のイメージがつかみやすくなります。
男子バスケットボール部は城北カップ優勝
王子桜中の男子バスケットボール部は、2026年3月に行われた城北カップで優勝しています。学校の部活動紹介でも「都大会出場」を目標に掲げ、土日の練習試合にも取り組んでいることが分かります。
公式戦の区大会だけではなく、こうしたカップ戦や練習試合の情報も見てみると、その部がどのくらい試合経験を積んでいるかを知る手掛かりになります。
王子桜中の吹奏楽部は2025年度に「金賞二冠」
文化部で目を引くのが、王子桜中の吹奏楽部です。
2025年8月に行われた第65回東京都中学生吹奏楽コンクールで金賞を受賞。さらに2026年1月の第59回東京都中学生アンサンブルコンテストでも金賞を獲得しています。
学校は、このアンサンブルコンテストでの金賞を王子桜中として初めての受賞と紹介しており、吹奏楽連盟主催の公式大会で2025年度に「二冠」となったとしています。
文化部も「大会実績」を見てみよう
文化部では「都大会出場」という表現ばかりではありません。吹奏楽なら金賞・銀賞、アンサンブルコンテスト、マーチング、美術なら展覧会への出品、演劇なら発表会やコンクールなど、部によって実績の見方が変わります。
稲付中は陸上競技で全国大会・関東大会へ
運動部の実績で特に目を引いたのが稲付中の陸上競技部です。
2025年度の東京都中学校総合体育大会では、男子共通400mで2位となり、関東大会・全国大会へ進出しています。
さらに東京都中学校通信大会では男子走高跳で1位となり、こちらも全国大会へ。女子共通リレーも東京都中学校総体で3位に入っています。
陸上競技を続けたい家庭にとっては、区大会だけではなく、東京都大会からさらに関東・全国まで進んだ実績があるという点は注目したいところです。
水泳でも関東大会へ
同じ2025年度には、女子100m背泳ぎで東京都9位となり、関東大会へ進出したことも学校から報告されています。
なお、学校部活動以外のクラブなどに所属して大会へ出場するケースもあります。学校の「部活動の強さ」と個人競技の実績は分けて見る必要があります。
ソフトテニスやバレーボールも上位大会へ
稲付中では、2025年度の男子ソフトテニス個人が北区大会3位から都大会へ進出。女子バレーボール部は北区大会3位からブロック大会へ、女子バドミントン個人も北区大会3位からブロック大会へ進んでいます。
吹奏楽部も東京都中学生吹奏楽コンクールで銀賞を受賞しています。
滝野川紅葉中は運動部だけでなく吹奏楽も注目
滝野川紅葉中も、2025年度は複数の部活動で結果が出ています。
北区中学校ソフトテニス夏季大会では女子個人1位、女子団体3位。バスケットボール部は男子・女子ともに北区夏季大会3位、卓球でも女子個人3位という結果が学校だよりに掲載されています。
一つの競技だけではなく、複数の運動部で北区大会上位の結果が確認できるのが特徴です。
吹奏楽は東京都コンクール金賞
文化部では、吹奏楽部が第65回東京都中学生吹奏楽コンクールで金賞を受賞しています。
さらに第38回全日本マーチングコンテスト東京都大会では銀賞。座って演奏する吹奏楽だけではなく、マーチングにも取り組んでいることが分かります。
滝野川紅葉中には、運動部のほか、吹奏楽、日本文化、アート&クラフト、演劇、科学などの文化系部活動も掲載されています。
浮間中はソフトテニス部が秋季大会で女子団体優勝
浮間中では、2025年度のソフトテニス秋季大会で女子団体が優勝しています。
男子団体3位、女子個人2位、男子個人3位という結果も学校だよりに掲載されており、男女とも大会で上位に入っていることが分かります。
一度だけの結果を見るのではなく、春季大会・夏季大会・秋季大会と継続して確認すると、その部の最近の状況がより分かりやすくなります。
「都大会出場」はどのくらい?大会結果の見方
学校だよりを読んでいると、「ブロック大会」「都大会」「関東大会」などいろいろな言葉が出てきます。
競技によって大会の仕組みは違いますが、多くの中学校体育大会では、おおまかに次のように上位大会へ進んでいきます。
北区内の学校などで競います。
競技によっては、区大会を勝ち上がった選手やチームが複数区の大会へ進みます。
都内各地区を勝ち上がった学校・選手が集まります。
東京都を含む関東各都県の代表が出場します。
全国から代表選手・代表校が集まります。
そのため、「区大会3位」と「都大会出場」、さらに「関東大会・全国大会出場」では意味合いがかなり違います。
ただし、競技によって予選の仕組みや出場条件は異なります。学校を比べるときの大まかな目安として考えてください。
吹奏楽の「金賞」は全国大会出場という意味ではない
文化部の実績で少し分かりにくいのが吹奏楽です。
吹奏楽コンクールでは「金賞」「銀賞」「銅賞」などが授与されますが、金賞を取った学校すべてが次の大会へ進むわけではありません。
さらに参加する部門によって大会の仕組みが異なるため、「金賞=全国大会出場」と考えないようにしたいところです。
それでも、東京都のコンクールで金賞を受賞していることは、その学校の吹奏楽部がどのような活動をしているかを見る重要な情報になります。
吹奏楽部を検討している場合は、賞だけでなく、コンクールへの参加、アンサンブル、マーチング、地域イベントでの演奏なども一緒に確認すると活動の幅が分かります。
美術・演劇・科学などは「賞」だけでは比べにくい
文化部の場合、すべての活動に勝ち負けがあるわけではありません。
美術部なら北区中学校連合展覧会などへの出品、演劇部なら文化祭や発表会、科学部なら研究発表や作品制作など、部活動ごとに目標は異なります。
例えば王子桜中からも、北区中学校連合展覧会に書写・美術・技術・家庭科の作品が展示されています。
文化部を選ぶ場合は「賞を取っているか」だけではなく、年間でどんな作品を作るのか、どこで発表できるのかを見るほうが、その部の魅力が分かりやすいと思います。
大会実績が載っていない学校=弱い、ではない
今回、北区内の中学校を調べていてかなり感じたのが、学校による情報発信の差です。
大会結果を一試合ずつ詳しく掲載している学校もあれば、学校だよりにまとめて掲載している学校、部活動一覧のみ公開している学校もあります。
そのため、インターネット検索だけで「この学校は強い」「この学校には実績がない」と判断することはできません。
実績を見るときはここをチェック
- 何年度の結果なのか
- 区大会なのか都大会なのか
- 団体戦なのか個人戦なのか
- 現在も同じ部が募集されているか
- 1回だけではなく最近継続して結果が出ているか
「去年強かった」だけで部活を決めるのはちょっと待って
中学校の部活動は、高校や大学の強豪校とは少し事情が違います。
3年生が引退すればメンバーは大きく変わりますし、顧問の先生の異動、部員数、外部指導員の配置などによって活動内容が変わることがあります。
例えば昨年度に都大会へ出場した部でも、翌年度に同じ結果になるとは限りません。
逆に、前年に目立った成績がなくても、新入生が多く入り急に力を伸ばすこともあります。
ですから、実績を見るなら「どこが一番強い?」ではなく「今、どんな活動をしている?」を見る材料として使うのがおすすめです。
本気で大会を目指したい子は「部員数」も確認したい
意外と重要なのが部員数です。
団体競技の場合、部員が少なすぎると単独チームを作れず、他校との合同チームになる場合があります。
一方、人数が多い部ではレギュラー争いがあり、入部しても公式戦に出場できるとは限りません。
大会を目標にしたい子なら、次の点まで確認してみるとよいと思います。
- 現在の1・2年生の人数
- 大会には何チーム出場するのか
- 初心者でも試合に出る機会があるか
- 合同チームになることがあるか
- 外部コーチがいるか
- 練習試合はどの程度あるか
活動日数は「週何日」より土日を見る
部活選びで家庭への影響が大きいのが、休日の活動です。
「週4日」と書かれていても、平日のみ4日と、平日3日+土曜日では生活はかなり違います。
さらに大会を目指す部では、通常の活動とは別に練習試合や大会が入ることがあります。
- 平日は何曜日に活動するか
- 土日の活動は月何回くらいか
- 朝練はあるか
- 大会前に活動が増えるか
- 夏休み・冬休みも練習するか
- 区外への練習試合はあるか
- テスト前は休みになるか
特に塾や習い事を続ける予定がある家庭では、活動終了時刻まで確認しておくと安心です。
文化部も「ゆるい」とは限らない
文化部なら運動部より活動が少なそう、と思うことがありますが、これも部によります。
吹奏楽部はコンクール前に練習が増えることがありますし、演劇部は公演前、美術部は文化祭や展覧会前になると作品制作が忙しくなる場合があります。
「運動部は大変そうだから文化部」という選び方より、本人が何をやりたいかと年間スケジュールの両方を見たほうがよさそうです。
2026年度は学校外の地域クラブも6種目
北区では、学校部活動とは別に、地域の団体などが運営する「地域クラブ活動」も始まっています。
2026年度に北区が案内しているのは、女子サッカー、剣道、プログラミング、ダンス、バドミントン、演劇の6種目です。対象は北区立中学校の生徒に加え、北区内に住む中学生です。
| 種目 | 主な活動場所 | 参加費 |
|---|---|---|
| 女子サッカー | 赤羽スポーツの森公園競技場など | 年3,000円 |
| 剣道 | 飛鳥中・王子桜中など | 年1,000円 |
| プログラミング | 赤羽岩淵中 | 月1,100円 |
| ダンス | ジェクサーコトニア赤羽 | 年1,000円 |
| バドミントン | 教育総合相談センター体育館・学校体育館など | 月3,000円 |
| 演劇 | 王子ふれあい館など | 月3,000円 |
2026年度の活動場所・参加費は北区公式サイトで公表されています。
学校に希望する部活動がなくても、地域クラブならできる可能性があります。
特にダンス、プログラミング、演劇などに興味がある子は、学校の部活動一覧だけで決めず、こちらも一緒に見ておくと選択肢が広がります。
希望する部活そのものがない場合は指定校変更の制度も
少し特殊なケースですが、小学生のころから続けている競技などが進学予定の中学校にない場合は、北区の指定校変更制度も確認しておきたいところです。
北区では中学校について「指定校に希望する部活動がない」ことが一定の条件のもとで指定校変更の申請理由になります。
ただし、「別の学校のほうが強い」「有名な先生に教わりたい」「試合数が多い」といった理由で変更できる制度ではありません。
また、部活動を理由に変更した場合は、原則としてその部へ入部し卒業まで続けることが条件となっています。
例えば
「進学予定の学校に剣道部がないので、剣道部のある学校を希望したい」という場合と、「剣道部はあるけれど別の中学校のほうが強いので行きたい」という場合では、制度上の扱いが異なります。
体験入部では大会実績以外もここを見る
大会結果を調べて「この部に入りたい」と思ったら、最後はやはり実際の活動を見ることが大切です。
- 先輩が1年生にどう接しているか
- 初心者も練習に参加できているか
- 上級者だけが活動の中心になっていないか
- 顧問の先生は練習にどのくらい関わっているか
- 外部指導者はいるか
- 練習中の雰囲気は本人に合いそうか
- 土日や長期休暇の活動量は無理がないか
大会で勝ちたい子には厳しい練習が合うかもしれませんし、友達と楽しく3年間続けたい子には別の雰囲気の部が合うかもしれません。
「強い部活がいいか」ではなく、「本人が部活に何を求めているか」を先に考えておくと選びやすくなります。
入部前に親子で聞いておきたい10項目
最後に、部活動説明会や体験入部で確認しておきたいことをまとめます。
- 1・2年生は現在何人いる?
- 初心者はどのくらいいる?
- 平日は週何日活動する?
- 土日は月何回くらい活動する?
- 朝練はある?
- 最近どんな大会に出場した?
- 練習試合や遠征はどのくらいある?
- 外部コーチはいる?
- 年間の部費・用具代・交通費はどのくらい?
- 塾や習い事との両立はできそう?
ここまで分かると、部活動一覧を見ただけでは分からなかった「実際の中学校生活」がかなり見えてきます。
北区の中学校は「どの部が強い?」まで調べると違いが見える
北区の中学校の部活動を調べてみると、学校ごとに特色があります。
2025~2026年度の公式情報を見るだけでも、王子桜中ではソフトテニスの都大会出場や吹奏楽コンクール金賞、稲付中では陸上競技の関東・全国大会進出、滝野川紅葉中では複数の運動部の北区大会上位と吹奏楽・マーチングでの受賞、浮間中ではソフトテニス女子団体優勝などが確認できました。
もちろん、これだけで学校や部活動に順位をつけることはできません。中学生の部活動はメンバーも指導体制も毎年変わります。
それでも、「何部がある?」だけでなく、「去年はどんな大会に出た?」「今は何を目標にしている?」まで見てみると、学校ごとの部活動の違いがぐっと分かりやすくなります。
気になる部活が見つかったら、最新の学校だよりや部活動案内を確認し、体験入部で実際の雰囲気を見てみてくださいね。












