「幼稚園の補助が増えたと聞いたけれど、うちの園も対象?」「預かり保育を使えば全額戻るの?」。入園準備や仕事復帰を考えるとき、毎月の費用は気になりますよね。
地域情報メディア『東京きたくりっぷ』のエリア担当ライター、はやとーさんです。北区では2026年10月分から、私立幼稚園のうち私学助成園の保育料に対する施設等利用費と預かり保育の補助上限が引き上げられました。
ただし、上限額がそのまま全家庭に振り込まれるわけではありません。園の区分と認定、実際に支払う費用を分けて確認すると、家計の見通しを立てやすくなります。
10月から変わった金額

| 補助の種類 | 9月分まで | 10月分から |
|---|---|---|
| 保育料の施設等利用費 | 月25,700円まで | 月28,000円まで |
| 在籍園の預かり保育 | 日450円まで | 日490円まで |
| 預かり保育の月額上限 | 11,300円 | 12,300円 |
| 満3歳児クラスの預かり保育の月額上限 | 16,300円 | 17,700円 |
保育料の施設等利用費は月2,300円の引き上げです。預かり保育は1日あたり40円増えています。いずれも2026年10月の利用分からの変更です。
保育料と預かり保育は別の費用です。月28,000円の枠があるから預かり保育や用品代にも自由に使える、という仕組みではありません。
まず園の区分を確認
この記事で扱う保育料月28,000円の案内は私学助成園についてです。私立幼稚園には「新制度園」もあり、確認する補助案内が異なります。
北区では2026年度からすずらん幼稚園・成立学園幼稚園・明照幼稚園が新制度園へ移行しています。以前調べたときと区分が変わっている場合もあります。
園へ確認したい3点
① 私学助成園か新制度園か
② 毎月の請求で保育料はいくらか
③ 補助は請求時に差し引かれるか 後から受け取るか
園のパンフレットに書かれた月額には、保育料以外の費用が含まれることもあります。合計だけで比較せず、内訳を見せてもらうと入園後の負担を考えやすくなります。
保育料には追加の補助も
北区には施設等利用費とは別に保護者負担軽減補助金があります。世帯の所得状況などに応じた上限は月5,300円~14,300円です。
2026年10月分からの公式表では、施設等利用費との合算上限は月33,300円または42,300円です。所得区分や第何子に当たるかによって変わります。
「保育料から28,000円を引けば自己負担が分かる」とは限りません。追加補助の対象区分も確認してから見積もりましょう。上限額をそのまま家計の収入として見込まず、実際の保育料と照らし合わせることが大切です。
預かり保育は日額も確認
在籍園の預かり保育は日額490円×利用日数で計算し、月額上限の範囲内で補助されます。実際の利用料を超えて受け取るものではありません。

たとえば1日600円で月20日利用すると、利用料は12,000円。補助は490円×20日で9,800円となり、差額の2,200円が自己負担になる計算です。
これは認定などの条件を満たす場合の例です。月額上限12,300円より利用料が低くても、日額上限があるため全額補助にはなりません。
短時間利用の日と長時間利用の日が混ざる家庭は、月額の合計だけでなく各日の料金も確認しておくと安心です。
預かり保育には認定が必要
預かり保育を利用しただけでは補助は受けられません。就労などによる保育の必要性の確認が必要です。年少以上では新2号認定が基本となり、満3歳児クラスにも保育の必要性を確認する手続きがあります。
北区の就労要件は月48時間以上です。仕事以外にも妊娠・出産や保護者の疾病、家族の介護などの理由があり、それぞれ必要書類が異なります。
買い物などのために時々預かり保育を利用する場合は、それだけでは補助の対象になりません。利用できることと補助を受けられることを分けて考えましょう。
申請は利用を始める前に
| 手続き | 申請期限 |
|---|---|
| 入園に伴う施設等利用給付認定 | 入園する日まで |
| 預かり保育の給付に必要な認定 | 給付を希望する日まで |
| 新1号から新2号などへの変更 | 原則として変更希望日まで |
| 北区への転入を伴う場合 | 原則として転入日まで |
申請前の期間は給付対象になりません。また、基準となるのは北区子ども未来課子ども施設係への申請日です。園へ書類を渡した日とは異なります。
預かり保育の申請で就労証明書などの準備に時間がかかる場合、北区は先に添付書類なしで申請し、後から追加提出する方法を案内しています。書類がそろうのを待って期限を過ぎないよう、区へ相談してください。
申請と受け取りの流れ

園の区分と費用を確認したら、必要な認定を申請します。原則として北区の電子申請を利用し、預かり保育の補助を希望する場合は保育の必要性に関する書類も用意します。
認定だけで終わりにせず、園や区から届く補助金の申請・請求書類も確認しましょう。
毎月の補助上限と振込時期は別です。入園前には「いったん全額払う費用はあるか」「いつ補助を受け取れるか」も確認しておくと家計の準備ができます。
園外の預かりは対象範囲に注意
園以外の一時預かりや認可外保育施設などを利用した場合、補助対象になる範囲は在籍園によって異なります。
公式一覧で「幼稚園部分のみ対象」となっている園は、その園の預かり保育が対象です。「月の上限が余っているから別の施設にも使える」とは限りません。
園外のサービスを組み合わせたい方は、予約前に北区の令和8年度一覧で在籍園を確認しましょう。満3歳児クラスは対象となるサービスにも別の条件があります。
入園準備で確認したい費用
家計を考えるときは、保育料に加えて給食・送迎バス・制服・用品などを分けて書き出してみてください。保育料の補助上限が上がっても、すべての費用が一括で無料になるわけではありません。
北区には入園料に対する上限8万円の入園祝金もあります。実際に納めた入園料の範囲内で、過去の受給歴などの条件があります。申請は入園日以降、入園年度内に行います。
給食費にも別の補助制度があります。保育料の申請とまとめて「わが家に必要な手続きは何か」を確認すると、見落としを減らせます。
問い合わせ先
北区 子ども未来課 子ども施設係
電話:03-3908-8143
さいごに
幼稚園選びでは園の雰囲気や通いやすさと同じくらい、無理なく払い続けられる費用かどうかも大切です。
まずは園の区分と認定状況を確認してみてください。必要な手続きを先に済ませておくことが、入園後の暮らしを落ち着いて始める準備につながります。












