駅前に置いた自転車が戻ってみるとなくなっている。北区では放置自転車の撤去が行われているため、盗難だけでなく移送場所へ運ばれている可能性もあります。
『東京きたくりっぷ』のエリア担当ライターはやとーさんです。こうしたときは駅の周りを何度も探すより、撤去された可能性から順番に確認すると動きやすくなります。
この記事では北区で自転車がなくなったときの確認方法から、4か所の移送先、返還に必要なもの、5,000円の手数料、盗難だった場合まで詳しくまとめます。
数分置いただけでも「放置自転車」になる
最初に知っておきたいのが、「長時間置いていた自転車だけが撤去されるわけではない」という点です。
北区が案内する放置自転車とは自転車駐車場以外に置かれ、利用者がその場を離れてすぐに移動できない状態になっている自転車です。
つまり「コンビニに寄っただけ」「駅で家族を待つ間だけ」といった短時間でも、持ち主が離れていれば放置自転車に当たる可能性があります。

「何分までなら大丈夫」という考え方ではないんですね
北区ではJR11駅、東京メトロ南北線5駅、都営三田線1駅の周辺を放置自転車整理(禁止)区域に指定しています。
駅前だから撤去されるのではなくどこに置いたかが重要。特に駅周辺の道路や公共スペースに駐輪した場合は、まず撤去を疑ってみましょう。
自転車がないときは現場の掲示を確認
自転車が見当たらなければ、最初に駐輪した場所の周囲を確認します。北区では、自転車を移送した場所の近くに、移送日時と移送先を表示しています。
自分の自転車だけでなく、周囲に置かれていた自転車もまとめてなくなっているなら、撤去の可能性はさらに高くなります。
一方、自分の自転車だけがなく、移送を知らせる表示も見当たらない場合は、盗難も考えて確認を進めます。
- 自転車を置いた場所をもう一度確認する
- 周辺に移送日時・移送先の掲示がないか見る
- 駅名だけでなく出口や道路の位置も思い出す
- 分からなければ自転車コールセンターへ問い合わせる
「盗まれた」と思ってすぐ警察へ向かうより、駅周辺に置いていた場合は、北区の移送状況を一度確認しておくと二度手間を防ぎやすくなります。
警告札がなくても撤去される可能性がある
北区では、黄色い警告札を付け、移送開始までに移動されていない放置自転車を移送しています。
ただし、「警告札を見ていないから撤去されない」とは限りません。北区は、警告を行った後に新たに放置された自転車も撤去移送の対象としています。
また、警告札を付けてから何分待つという一律の猶予時間は、北区の案内には示されていません。警告札が付いてから戻れば大丈夫、と考えないほうがよさそうです。
さらに、ガードレールや道路標識などにチェーン錠やワイヤー錠で固定していても、撤去を避けられるわけではありません。
撤去に必要な場合は錠を切断して移送され、北区は切断したチェーン錠などについて責任を負わないとしています。撤去のために必要な処置で自転車に損傷が生じた場合についても、補償や賠償を行わないと案内されています。
撤去された自転車は4か所へ移送される
北区で撤去された自転車は、置いていた駅によって4か所の移送場所へ運ばれます。赤羽駅では東口・西口でも移送先が違うため注意が必要です。
| 移送場所 | 住所 | 対応する駅 |
|---|---|---|
| 赤羽西口移送場所 | 赤羽台4-1-3 | 赤羽駅西口・赤羽岩淵・北赤羽・浮間舟渡 |
| 赤羽南口移送場所 | 東十条6-1-28 | 赤羽駅東口・南口・志茂 |
| 姥ケ橋移送場所 | 上十条5-14 | 十条・板橋・西巣鴨・東十条・王子神谷 |
| 堀船移送場所 | 堀船2-28 | 王子・尾久・田端・駒込・上中里・西ケ原 |
たとえば赤羽駅なら、「赤羽駅で撤去された」という情報だけでは移送場所を一つに絞れません。西口側だったのか、東口・南口側だったのかも確認します。
記憶が曖昧な場合は、自分で移送場所を回るより、先に自転車コールセンターへ問い合わせるほうが確実です。
コールセンターには何を伝えればいい?
北区では、駅周辺で撤去された自転車について、自転車コールセンターで問い合わせを受け付けています。
- 自転車コールセンター
-
03-3908-1232
- 月曜日~土曜日
-
8時30分~19時
- 日曜日
-
10時30分~16時
祝日と12月29日~1月3日の年末年始は受け付けていません。
問い合わせる前に、駅名、出口、置いた場所、日時、自転車の色や車種、防犯登録番号などを分かる範囲で整理しておくと確認しやすくなります。
防犯登録番号が手元になくても、まずは問い合わせてみましょう。今後に備えて、登録番号をスマホで撮影しておくのも一つです。
見つかったら5,000円と必要なものを準備
移送場所が分かったら、すぐ向かうのではなく返還時間を確認します。コールセンターの受付時間と、自転車を返してもらえる時間は同じではありません。
返還時間は月曜日から土曜日が10時30分~19時、日曜日が10時30分~16時。祝日と12月29日~1月3日は返還を行っていません。
- 移送手数料5,000円
- 本人確認ができるもの
- 自転車の鍵
- 自転車引取通知書(届いている場合)
本人確認書類として北区は免許証、保険証、学生証などを例示しています。代理人が受け取る場合は、代理人の本人確認書類も必要です。
移送途中のトラックを見つけても、その場で自転車を返してもらうことはできません。北区は、積載後は移送場所でのみ返還するとしています。
通知書が届くまで待たないほうがいい
撤去後、北区は防犯登録番号などを調査し、所有者が確認できた場合は自転車引取通知書を送付します。ここで注意したいのが、「通知書が届いてから取りに行けばいい」と待ち続けないことです。
北区の自転車の保管期間は告示から1か月。通知書を受け取った日から1か月ではありません。保管期間を過ぎた自転車は処分されます。撤去された可能性に気づいた時点で、自分から確認するほうが安心です。
特に引っ越し後に防犯登録の住所を変更していない場合などは、通知だけを頼りにせず確認しておきたいところです。
撤去ではなく盗難だった場合はどうする?
コールセンターで確認しても移送場所に自転車がない場合は、盗難の可能性があります。北区も、警察署や交番へ盗難届を出すよう案内しています。
盗難届には自転車の防犯登録番号が必要です。自転車を購入した際の書類などから番号を確認できるようにしておきましょう。
さらに知っておきたいのが、盗難された自転車が別の場所に乗り捨てられ、その後北区に撤去されるケースです。この場合、移送日の前日までに盗難届を提出していれば、移送手数料5,000円はかかりません。
返還の際に、盗難届を出した警察署または交番と届出日を移送場所で伝えます。一方、撤去された当日や撤去後に盗難届を出した場合は、この手数料免除の対象にはなりません。
「なくなったけれど、少し様子を見よう」と数日待つより、撤去先になければ早めに盗難届を出す意味はここにもあります。
私有地なら撤去されないとは限らない
マンションや店舗の敷地に置いた自転車は、道路上の放置自転車とは管理方法が異なる場合があります。ただし北区は、私有地に駐車している自転車でも、車体が道路にはみ出している場合は撤去の対象になると案内しています。
「タイヤは敷地内に入っていた」というだけでは判断できません。ハンドルや車体の一部が道路へ出ていなかったかも確認したいところです。
商業施設やマンションの敷地内から自転車がなくなった場合は、北区への問い合わせとあわせて、施設や管理会社にも移動の有無を確認するとよいでしょう。



「区の撤去」「施設による移動」「盗難」の3方向で考えると探しやすくなります
次に困らないため今日できること
自転車がなくなったら、まず置いた駅、出口、時間をスマホにメモし、現場の移送案内を確認します。分からなければ03-3908-1232へ問い合わせる流れです。
撤去されていれば移送場所と返還時間を確認し、5,000円、本人確認書類、自転車の鍵を準備します。見つからなければ盗難届の手続きへ進みましょう。
そして自転車が戻ったら、防犯登録番号をスマホに残しておくのも小さな備えです。次に「自転車がない」と気づいたとき、確認までの時間をぐっと短くできます。













