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産後、赤ちゃんのお世話だけで一日が終わり、洗濯物がたまる。食事を作るところまで手が回らない。上の子がいる家庭では、さらにやることが増えます。そんなとき「北区 産後 家事代行」と調べると、北区の支援制度と民間の家事代行サービスが一緒に出てきます。
東京きたくりっぷのエリア担当ライターはやとーさんです。調べてみると、北区には産前産後の家庭にヘルパーが訪問する「安心ママパパヘルパー事業」があります。
ポイントは、単なる「掃除をしてもらう制度」ではないこと。掃除や洗濯、食事の準備といった家事に加えて、赤ちゃんの見守り、授乳やおむつ交換、沐浴の介助なども対象になります。
一方で、民間の家事代行やベビーシッターと同じ感覚では利用できません。対象となる時期、利用できる時間、1回あたりの利用時間、申込みのタイミングなど、北区独自のルールがあります。
この記事では、制度の説明だけではなく、「産後2か月ならどう使う?」「料理と掃除を両方頼める?」「ベビーシッターと産後ドゥーラはどちらを選ぶ?」といった実際に利用するときの視点まで整理します。
北区の「安心ママパパヘルパー事業」とは
安心ママパパヘルパー事業は、産前産後の家庭にヘルパーが訪問し、家事や育児をサポートする北区の制度です。
対象となるのは北区に住み、心身の疲労や育児への不安があり、ほかに十分な支援者がいない家庭です。利用できる期間は、基本的に出産予定日の1か月前から子どもが3歳になる前日までとなっています。
- 最初に押さえておきたいポイント
-
「家事代行を安く使える制度」というより、産前産後の生活そのものを支えるための訪問支援です。家事だけでなく、育児の手伝いも組み合わせて考えられるところが特徴です。
実際に頼める家事はどこまで?
北区の案内では日常生活の範囲内で行う家事として、食事の準備や後片付け、洗濯、掃除、整理整頓、徒歩圏内での生活必需品の買い物などが挙げられています。

- 食事の準備
- 食事の後片付け
- 衣類の洗濯
- 居室の掃除
- 整理整頓
- 徒歩圏内での生活必需品の買い物
ただし、「2時間お願いしたら、料理・水回り掃除・洗濯・買い物を全部終わらせてもらえる」という意味ではありません。
訪問時間は限られているため、実際には何を一番助けてほしいのか、優先順位をつけておくことが重要です。
たとえば2時間ならこんな頼み方
産後間もない家庭なら、次のような使い方が考えられます。
- 洗濯機を回して干す+簡単な食事の準備
- キッチンの片付け+夕食の準備
- リビングの掃除+洗濯物をたたむ
- 赤ちゃんを見てもらいながら、保護者が休息する
家中を一気にきれいにするというより、「今日止まっている家事を一つか二つ前へ進めてもらう」と考えると、利用イメージがつかみやすくなります。
料理は「作り置きを何品も」より日常の食事支援
産後に特に負担になりやすいのが食事です。
赤ちゃんが泣けば調理を途中で止めることになり、買い物にも出にくい。結果として、パンやおにぎりだけで済ませてしまう日もあります。
安心ママパパヘルパー事業では食事の準備や後片付けが支援内容に含まれています。ただし、民間の料理代行でよく見る「3時間で10品作り置き」といったサービスとは性格が異なります。
そのため、利用前には「夕食を作ってほしい」「野菜を切って下ごしらえまでしてほしい」「昼食を準備してほしい」など、家庭で困っていることを具体的に伝えて相談するのがよさそうです。

「料理をお願いします」だけでなく、「夕食を作ってほしい」くらいまで決めておくと伝えやすいですね。
赤ちゃんのお世話も頼める
この制度が一般的な家事代行と大きく異なるのが、育児支援も含まれている点です。
北区では育児相談や見守りのほか、ミルク作りや授乳、おむつ交換、着替え、沐浴の介助などが支援内容として案内されています。
| 家事支援 | 育児支援 |
|---|---|
| 食事の準備・後片付け | 赤ちゃんの見守り |
| 洗濯 | ミルク作り・授乳 |
| 掃除・整理整頓 | おむつ交換・着替え |
| 生活必需品の買い物 | 沐浴の介助など |
そのため、「家事を全部代わってもらう」だけでなく、赤ちゃんを見てもらっている間に自分が食事をする、シャワーを浴びる、少し横になるという使い方も考えられます。
産後は「家事ができない」ことだけでなく、「赤ちゃんから手を離せない」ことが負担になるため、この違いは大きいところです。
ベビーシッターと産後ドゥーラどちらを選ぶ?
安心ママパパヘルパー事業を調べていると、「ベビーシッター」と「産後ドゥーラ」という二つの言葉が出てきます。どちらも家庭を訪問して家事・育児を支援しますが、利用できる期間が同じではありません。


| 種類 | 向いている場面 | 利用できる時期の目安 |
|---|---|---|
| ベビーシッター | 家事や赤ちゃんのお世話を幅広く手伝ってほしい | 産前から3歳になる前日まで |
| 産後ドゥーラ | 産後間もない時期の生活や育児を含めて支えてほしい | 単胎児は主に産後6か月になる前日まで |
つまり、産後2か月の家庭なら両方を検討できますが、子どもが1歳を過ぎている場合は、基本的にベビーシッターの利用を中心に確認することになります。
産後すぐなら産後ドゥーラも候補に
特に産後すぐは、赤ちゃんのお世話だけでなく、母親自身の休息や生活の立て直しが必要になる時期です。
「掃除をしてほしい」というよりも、「赤ちゃんのお世話も含めて、産後の生活そのものを手伝ってほしい」という場合は、産後ドゥーラを含めて相談してみるとよさそうです。
実は長く使える ベビーシッターは3歳前まで
安心ママパパヘルパー事業は「産後すぐだけの制度」と思われがちですが、ベビーシッターは子どもが3歳になる前日まで利用できます。
単胎児の場合、北区が案内している利用上限時間は次のとおりです。
| 利用期間 | ベビーシッターの利用上限 |
|---|---|
| 産前1か月前~出産予定日前日 | 6時間 |
| 出生日~1歳になる前日 | 48時間 |
| 1歳の誕生日~2歳になる前日 | 20時間 |
| 2歳の誕生日~3歳になる前日 | 20時間 |
特に0歳の期間は48時間あります。
1回2時間で利用すると考えると、単純計算では24回分に相当します。もちろん予約状況や家庭ごとの利用条件がありますが、「本当に限界になった日に1回だけ使う」より、産後の生活を支えるために計画的に使うという考え方もできます。
1回の利用は2時間・3時間・4時間
利用できる時間帯は、原則として月曜日から土曜日の午前9時から午後5時まで。祝日や年末年始などは除かれます。
また、1回の利用時間は連続する2時間・3時間・4時間のいずれかです。
ここは民間の家事代行を探している人には見落としやすいところです。
「1時間だけ来てもらう」「今日は2時間半だけ」といった使い方ではなく、決められた時間枠から選びます。
2時間・3時間・4時間、どう選ぶ?
2時間なら、洗濯+簡単な料理、赤ちゃんの見守り+片付けなど、困っていることを絞って頼むイメージです。
3~4時間になると、家事と育児を組み合わせたり、食事の準備をしながら洗濯を進めてもらったりと、少し余裕を持った使い方がしやすくなります。
ただし、利用上限時間も消化するため、毎回4時間使うのか、2時間ずつ回数を分けるのかは家庭によって考え方が変わります。
最初の無料分だけで判断しない
北区では子ども1人につき、ベビーシッター2時間、産後ドゥーラ2時間まで無料と案内されています。
最初の2時間だけを見ると「無料で試せる制度」という印象になりますが、実際に産後の助けとして考えるなら、その後の利用まで含めて考えたほうが現実的です。
通常の自己負担額はヘルパーの種類や単胎児・多胎児、世帯区分などによって異なり、減免制度もあります。
利用前には、「無料分が何時間あるか」だけではなく、「今後何回くらい利用したいか」まで考えながら北区の最新料金表を確認しましょう。
申込みは「使いたい前日」では間に合わない
安心ママパパヘルパー事業は、困った当日に電話してすぐ来てもらう制度ではありません。まず北区への事前登録が必要で、北区の案内では利用日の1か月前から1週間前までに事前登録する流れとなっています。
その後、利用登録通知書が届いたら利用希望日の3営業日前までに事業者へ利用を申し込みます。
産前か産後か、子どもの年齢、希望する曜日、2・3・4時間のどれを使いたいかを考えます。
利用日の1か月前から1週間前までを目安に、電子申請・郵送・窓口など案内されている方法で手続きします。
登録が終わったら、利用登録通知書を確認します。
希望日の3営業日前までを目安に、希望日時や頼みたい家事・育児について相談します。
つまり、「産後つらくなってから探す」よりも、妊娠中や産後の早い段階で登録だけでも確認しておくほうが使いやすい制度です。
産後1か月なら、こんな使い方が考えられる
では、実際にはどう使うのでしょうか。
たとえば産後1か月。夜間授乳が続き、保護者が睡眠不足。洗濯と夕食作りが特に負担になっている家庭を想定します。
2時間利用の例
- 到着後、洗濯を開始
- 赤ちゃんを見守ってもらう
- その間に保護者が昼食・休息
- 簡単な夕食を準備
- 洗濯物を干して終了
すべての家庭でこの通りに対応できるとは限りませんが、制度を「家事代行」だけとして見るより、保護者の休息時間を作るために家事と育児を組み合わせると考えると使い方が見えてきます。
1歳を過ぎても「産後じゃないから終わり」ではない
制度名から「産後数か月まで」と思ってしまいそうですが、ベビーシッターは子どもが3歳になる前日まで対象です。1歳を過ぎると、赤ちゃんの頃とは別の大変さが出てきます。
- 子どもが歩き始めて目を離せない
- 離乳食・幼児食の準備がある
- 仕事復帰後に家事が追いつかない
- 上の子と下の子の生活時間が違う
0歳期に利用しなかった家庭でも、「もう1歳だから遅い」と決めず、残っている利用対象期間を確認してみてもよさそうです。
区の制度と民間家事代行はどう使い分ける?
北区の制度があるなら、民間の家事代行はいらないのでしょうか。実際には、目的が違います。
| 比較 | 安心ママパパヘルパー | 民間家事代行 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 産前産後の家事・育児支援 | 家事負担の軽減 |
| 対象 | 北区の対象家庭 | 原則誰でも利用可能 |
| 育児支援 | あり | 事業者による |
| 利用時間 | 決められた時間帯・時間枠 | 事業者ごとに異なる |
| 事前登録 | 必要 | 事業者による |
| 急な予約 | 向きにくい | 空きがあれば対応できる場合も |
たとえば、産後の赤ちゃんの見守りと家事を一緒にお願いしたいなら、まず安心ママパパヘルパー事業を確認。
一方で、「毎週水曜日に家全体を掃除してほしい」「仕事復帰後も長期間お願いしたい」「対象年齢を過ぎても利用したい」といった場合には、民間家事代行のほうが目的に合う可能性があります。
北区の制度だけでは足りないときに
「毎週決まった曜日に家事をお願いしたい」「仕事復帰後も利用したい」という場合は、民間の家事代行を組み合わせる方法もあります。
こんなときは民間サービスも候補に
- 掃除を定期的にお願いしたい
- 料理など日常の家事を頼みたい
- 北区の制度の対象期間を過ぎても利用したい
家事代行のCaSy(カジー)も選択肢の一つです。区の支援制度とは目的や利用条件が違うため、必要な家事や利用頻度に合わせて使い分けると分かりやすいでしょう。
家事を少し手放したいときの選択肢を確認
※料金、対応エリア、サービス内容、予約状況などは変更される場合があります。申し込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
産後ケアやベビーシッター利用支援とも別の制度
北区には安心ママパパヘルパー以外にも、産後ケアやベビーシッター利用支援など子育てを支える制度があります。
名前だけを見ると似ていますが目的はそれぞれ違います。家での掃除・洗濯・食事・育児を手伝ってほしいなら安心ママパパヘルパー。
産後の母体ケアや授乳相談などを中心に考えたい場合は産後ケア。子どもを預けることを中心に考える場合は、別の預かり制度やベビーシッター制度を確認することになります。
「何という制度を使うか」より、「今一番困っていることは何か」から探すほうが、自分に合った支援へたどり着きやすくなります。
申込み前にメモしておきたい5つのこと
制度のページを開く前に、次の5つをメモしておくと確認がスムーズです。
- 子どもの年齢
- 利用したい日
- 2・3・4時間のどれを希望するか
- 一番頼みたい家事
- 赤ちゃんのお世話も頼みたいか
たとえば「生後3か月、火曜日の午前中に3時間。洗濯と夕食準備を優先。余裕があれば赤ちゃんの見守りもお願いしたい」と整理しておけば、相談内容がかなり具体的になります。
利用するなら「限界になる前」の登録がおすすめ
産後は、その日の体調や赤ちゃんの様子によって生活が大きく変わります。昨日までは何とかできていても、睡眠不足が続いた途端に洗濯も料理も難しくなることがあります。
安心ママパパヘルパー事業は事前登録が必要なため、「本当に困ったら調べよう」ではなく、「使うかもしれない段階で制度を知っておく」ほうが利用しやすい制度です。
特に0歳期のベビーシッターは単胎児でも最大48時間の利用枠があります。産後直後だけで使い切る必要はないため、どの時期に助けが必要になりそうか家族で考えてみてもよいでしょう。
さいごに
産後の家事支援というと、「家のことを全部お願いする」イメージを持つかもしれません。でも実際には、洗濯だけ、夕食の準備だけ、赤ちゃんを見てもらう時間だけでも、その日の負担は変わります。
私ならまず、今一番しんどい家事を三つ書き出します。
「洗濯」「夕食」「赤ちゃんを抱いていない時間がほしい」。そこまで分かれば、安心ママパパヘルパーを使うのか、産後ケアを探すのか、民間の家事代行を選ぶのかも見えやすくなります。
北区の制度には、年齢ごとの利用上限や申請期限があります。利用を考えたときは、北区公式サイトで最新の対象条件、料金、必要書類、対応事業者を確認してから申し込みましょう。
「まだ何とかできるから」と抱え込む前に、使える支援を一つ知っておく。産後の家事を少し手放す方法として、安心ママパパヘルパー事業を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。













